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連覇を狙うNECのルーキー古賀紗理那
さらなる高みを目指して取り組む筋力強化

V・プレミアリーグ女子が開幕

17日にV・プレミアリーグ女子が開幕。全日本でも活躍した古賀紗理那(左)が実質1年目のシーズンに臨む
17日にV・プレミアリーグ女子が開幕。全日本でも活躍した古賀紗理那(左)が実質1年目のシーズンに臨む【写真は共同】

 全日本では仲間として戦った選手たちと、今度はチームの違うライバルとして日本一の座を懸けてぶつかり合う、V・プレミアリーグ女子大会が17日に東京体育館で開幕する。


 それぞれスタイルや持ち味の異なる8チームが、日本一を目指し、10月から3月まで約半年に及ぶリーグ戦に挑む中、注目すべき点やチームは数えきれないほどにあるのだが、最も高い注目を集めているのがNECのスーパールーキー、古賀紗理那だろう。


 8月に開催されたワールドカップ(W杯)でも攻守に渡り、抜群の安定感を発揮した19歳。熊本信愛女学院高校在学時から、国内外に関わらず、数多くの大会に出場し、エースとして多くの経験を重ねてきた。複数チームが獲得の意向を示す中、卒業後はNECへ入社し、昨シーズンも卒業式を終えてからは内定選手としてチームに帯同。「心臓が出るかと思うぐらい緊張した」と言いながらも、久光製薬スプリングスとの決勝戦にも途中から交代出場し、堂々としたプレーで10シーズンぶりの優勝メンバーとして名を連ねた。

アドバイスをすぐに生かせる技術と大胆さ

基本技術の高さもさることながら、アドバイスを聞き入れ、すぐにやってのける大胆さも魅力のひとつ
基本技術の高さもさることながら、アドバイスを聞き入れ、すぐにやってのける大胆さも魅力のひとつ【坂本清】

 V・プレミアリーグでのプレー経験はまだ数えるほどとはいえ、ルーキーらしからぬプレーの印象は鮮烈だった。ファンやメディアだけでなく、チームメイトで昨シーズン、MVPに輝いた同じウイングスパイカーの近江あかりも古賀に驚がくした1人だ。


 レギュラーラウンド終盤、さらにはファイナル6、ファイナル3とシーズンが佳境を迎える中、古賀も途中交代で出場する機会が増え、特に前衛時に近江の対角へ入るケースが増えた。V・プレミアリーグデビューの瞬間や、初得点、一挙手一投足をテレビカメラに追われるスーパールーキーとはいえ、チームにとってはまだ十分な練習を詰めていない若手であることに変わりはない。攻撃時のヒントになるなら、と近江が古賀に声をかけた。


「相手のブロック、ストレートを締めに来ているけれど、バーンとインナー(クロス)を打ったら『こっちもあるのか』と思ってマークするから。インナーに1本打てば効くと思うよ」


 緊張した面持ちで、古賀は「分かりました」と返答した。近江も、言ってはみたものの、強張った表情の古賀を見れば、「試合の中で1本(インナーに)打てればいいかな」と思う程度だったが、次の瞬間、上がって来たトスを躊躇(ちゅうちょ)なくインナーに打ち込む古賀の姿に「『ホントに打ちよった』と、思わず試合中につぶやいてしまった」と笑う。


「『こうしたほうがいいよ』って言うことが、紗理那はすぐできる。普通は言われても『失敗したらどうしよう』と不安が先立ってできないんです。それなのに迷わず、いきなりバーンと打てる技術の高さと思い切りの良さ。すごいなと思ってビックリしました」


 素直にアドバイスを聞き入れ、やってのける大胆さ。攻撃力や守備力といった基本の技術力もさることながら、周囲に何かを“持っている”と感じさせる要素も、古賀が持つ大きな魅力の1つであるのは間違いない。

田中夕子

神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など、女子アスリートの著書や、前橋育英高校野球部・荒井直樹監督の『当たり前の積み重ねが本物になる』では構成を担当

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