錦織、2回戦で見せた完璧な試合展開
ビッグサーバーを攻略、4強へ弾み
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 楽天ジャパンオープンは7日、東京・有明テニスの森公園で男子シングルス2回戦が行われ、第2シードの錦織圭(日清食品)が完璧なサーブを軸に、対戦成績が五分のサム・クエリー(米国)にストレート勝ちしてベスト8入り。連覇に向けてエンジンがかかってきた。

錦織圭がベスト8進出! サーブを軸に力の差を見せつけた
錦織圭がベスト8進出! サーブを軸に力の差を見せつけた【末永裕樹】

 秋晴れの青空の下、第1試合を秋篠宮さま、長女の眞子さまもご観戦になって盛り上がりを見せてきた大会第3日は、熱戦が続いた。第1試合ではジョアン・ソウザ(ポルトガル)が第7シードのフェリシアーノ・ロペス(スペイン)に挑戦し、フルセットの末に初勝利。第2試合では予選勝ち上がりのドナルド・ヤング(米国)が第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に挑み、こちらはフルセットの末にチリッチが2回戦に駒を進めた。

冷静さが生きたタイブレーク

 第1、第2試合とも接戦で時間がずれ込み、錦織とクエリーの2回戦は試合開始が4時半。肌寒い時間帯になったが、1ポイントも見逃せない接戦に満員のスタンドは緊張感に包まれた。


 錦織のサーブでスタートした第1セットは、いきなりラブゲームでサービスキープして好発進。しかし、クエリーの時速200キロを超える強烈なサーブがリターンからの展開を阻み、互いに1度もブレークポイントを与えない拮抗(きっこう)した展開でタイブレークにもつれ込んだ。


「最近では一番良いサーブができたと思います。何度も対戦している相手で、リターンがそこまで良い選手ではないのは分かっていたので、楽にサービスゲームをプレーできたこともあると思います。ただ、相手のサーブもスライスを混ぜていて、予想できなかった。それでもしっかり自分のサーブに集中できたのが良かったです」


 なかなかチャンスが訪れない中、攻め急がずサービスゲームに集中できた冷静さがタイブレークで生きた。過去3勝3敗の相手とブレークポイントなしのタイブレーク。わずかな精神の乱れが均衡を崩してしまう。こういうポイントに経験値の差が出るのだろう。錦織はいきなりミニブレークを許したが、そこからクエリーのファーストサーブが決まらず、連続ブレークバックで流れを取り戻し、2−1からの2度のサーブを維持したのが大きい。タイブレークを7−3で制し、第1セットを奪った。


 この緊張した展開を抜ければ、勢いは錦織のもの。第2セットは、確率82%のファーストサーブからのポイント獲得率93%、4度のサービスゲームで相手に1ポイントしか与えないという完璧な試合展開で力の差を見せつけた。

準々決勝もビッグサーバーとの対戦に

ビッグサーバーとの対戦を乗り越え、「とても良い試合でした」と自画自賛した
ビッグサーバーとの対戦を乗り越え、「とても良い試合でした」と自画自賛した【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 錦織は8月末の全米オープン初戦で、ブノワ・ペール(フランス)のビッグサーブに手こずり、2本のマッチポイントをつかみながら逆転負けした。それだけに今回、ビッグサーバーとの対戦を乗り越えたのはうれしかったようだ。試合後の感想を「とても良い試合でした」の一言で表現して会心の笑みを浮かべた。


 1日置いた9日の準々決勝で対戦するのは、チリッチとスティーブ・ジョンソン(米国)の勝者。いずれもビッグサーバーということも、頭には浮かんだのだろう。


 続いて行われたセンターコートの第4試合では、第1シードのスタン・ワウリンカ(スイス)と伊藤竜馬(北日本物産)が対戦。昨年は同カードで番狂わせを演じた伊藤は、今年も第2セットを奪い返す健闘を見せた。ファイナルセットも0−4から3−4まで追い上げたが、あと一歩届かず2回戦敗退となった。


(文:武田薫)


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