山内晶大「明日はもっと集中力が必要」 バレーW杯 カナダ戦後の選手コメント

スポーツナビ

この試合スパイク決定率が100%だった山内(中央)は「戦術がうまくはまった」と勝因を語った 【坂本清】

 バレーボール男子のワールドカップ(W杯)は12日に第4戦が広島グリーンアリーナなどで行われ、日本はカナダに3−0(25−17、25−15、25−21)で勝利を収めた。大会通算成績を3勝1敗とした日本は、勝ち点8で順位を5位に上げている。

 日本は13日に、世界ランキング4位(2015年8月11日付)のイタリアと対戦する。

 以下は、試合後の選手コメント。

山内晶大(愛知学院大)

「戦術がうまくはまった」

 フローターサーブは強く打って、ブロックは12番のオポジット(ギャビン・シュミット)が打ってくる傾向が強いと言われていて、そこをメインに戦術を組み立てました。うまくはまったと思います。

 クイックに関して、技術的なことは特に考えずに打っています。考えすぎるとプレーが中途半端になってしまうと思ったし、良いトスが上がって来たので思い切り打つことができました。サーブに関しては、自分の得意なコースに思い切り打ったら崩れたのでよかったと思います。

 明日のイタリア戦も今日のように思い切りやっていきたいですし、もっともっと集中力が必要になると思うので、スパイクもブロックももっと詰めていけるところは詰めていきたいです。

清水邦広(パナソニック)

清水(1番)は「ラリー中にしっかり相手に返せばミスをしてくれたのも勝因だった」と試合を振り返った 【坂本清】

「しっかり返せば相手がミスをしてくれた」

 データを分析した中で、カナダは高さもあり強いチームだと思っていたので日本としては最初からミスをなくすことを心がけて試合に臨みました。サーブで崩されても、ラリー中にしっかり相手に返せばミスをしてくれたのも勝因だったと思います。フローターサーブも有効的で、戦術もうまくはまったのがこの勝利につながったと思います。

 日本の戦術としては(相手の)オポが前衛なら(トスは)ライトが多め、クイックはそこまで合っていなかったしAパス(セッターが動かずにセットできる位置への返球)も入っていなかったので、自分はレフトに1枚でコミットで跳びました。いつもならセンターを見ながらレフトとセンターを警戒する戦術ですが、今日はセンターを見ずにそのままずっとレフトだけをコミットする戦術に変えていて、それが機能したんじゃないかと思います。

 イタリアはすごくまとまったチームで、ブロックもすごく良いので、今日のように悪い場面やラリー中に勝負できない時に、いかにミスをせずブロックされないかということがポイントだと思います。でも逃げているだけではポイントは取れないので、勝負所ではしっかりと攻撃を仕掛けられるように、駆け引きができるようにしていきたいです。

 チームの雰囲気も良いですし、若手はすごく良いものを持っています。これから何が必要かというと自信が必要だと思いますし、勝つことで自信もつく。このW杯も勝つことによって得るものはすごく大きいと思います。チームの雰囲気も良いですし、明日も一生懸命頑張ります。

深津英臣(パナソニック)

深津は「チームがひとつになっていた」とチームの雰囲気の良さを勝因に挙げた 【坂本清】

「チームがひとつになっていた」

 昨日1日空いて、コンディションも上がっていたし、雰囲気も良く、チームがひとつになっていたのが3−0でストレート勝ちという結果につながったと思います。二段トスでも無理しなかったり、自分たちからミスをしなかったことも大きかったと思います。

 スタートから鈴木(寛史)選手に対しては(相手ブロックは)コミット、山内(昌大)選手にはリードブロックだったので、スタッフの指示通りに上げました。(山内選手の決定本数が多かった理由について)一番大きかったのは、山内選手が試合に出られなくて悔しい思いをしているのが伝わってきたし、何とかしてあげたいという気持ちが強かったので、思い切って上げることができました。

 1セット目、相手は良いサーブを打っていたけれど、それがミスになっていました。2セット目からは入れにきたサーブをAパスからしっかり決める展開がつくれました。鈴木選手や山内選手が決まることでサイドも楽になりましたし、決まるだけではなくて、その後の展開にもすごく良い影響が出ていました。レセプション(サーブレシーブ)が安定していたので思い切ってトスを上げられたのもよかったと思います。

(明日対戦するイタリアとは)親善試合をして、トスを上げながら相手のブロックがしつこいという印象がありましたし、サーブとブロックがすごくよかったので、サーブでポイントを取られないように、何とか上に上げて相手と駆け引きしながら、しっかりトスを上げていくことが自分の役割だと思います。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント