大雨で女子準決勝2試合は順延に
待たれる屋根の建設=全米OPテニス
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週末にかけての予報は雨模様

雨予報のためにナイトセッションに予定されていた女子準決勝2試合は順延された
雨予報のためにナイトセッションに予定されていた女子準決勝2試合は順延された【写真:ロイター/アフロ】

 全米オープンテニス(以下、全米オープン)の11日目。ここまでの晴天・猛暑が一転して、この日は朝から雨が降ったり止んだりの肌寒い気候に。一晩中、雨になるという天気予報のため、午後3時(以降、現地時間)、ナイトセッションに予定されていた女子準決勝の2試合を順延するという発表があった。その結果、翌9月11日の午前11時から女子準決勝の2試合を行い、引き続いて午後5時から男子準決勝の2試合が行われることになった。ただ、週末にかけての予報は雨模様で、特に男子決勝が行われる予定の最終日は強く雨マークが出ているだけに心配は尽きない。


 全米OPの雨は、この10年間、さんざん関係者を悩ませてきた。2008年から2012年まで5年連続で男子決勝が雨のために月曜日にずれ込み、2014年は、最終日の男子決勝が予め月曜日に設定されたほど。全豪オープンが暑さ対策として屋根付きコートを3面に増やし、ウィンブルドンがセンターコートに屋根をかけたのが2009年。全仏オープンも2019年までに屋根付きコートを計画中だ。全米OPの場合、アーサー・アッシュスタジアムが収容人員2万3771人という世界で最も広いセンターコートだけに、屋根をかける計画は進まなかったが、昨年から建設に入り、現在その工事の半ば。センターコートの屋根は来年までには完成する予定だ。

集客のための話題作りも重要

女子準々決勝ではセリーナ(左)vs.ビーナスの姉妹対決が実現
女子準々決勝ではセリーナ(左)vs.ビーナスの姉妹対決が実現【写真:ロイター/アフロ】

 テニスは陸上競技と同じように、アウトドアとインドアで大会や記録が厳密に分けられるため、屋根は開閉式にしなければならない。アーサー・アッシュスタジアムの工費は1億ドル(約120億円)と言われ、その後、ルイ・アームストロングスタジアムにも屋根を設置するなど、総工費5億ドルのリニューアルに取り組んでいる。その最大の理由は、観客動員の上昇にある。


 全米オープンの2000年の観客動員数は60万6017人だった。それが右肩上がりに増えて2007年に71万5587人を記録、昨年まで、2011年を例外にして毎年70万人を突破してきた。楽天オープンの最高は8万5286人である。これだけの人気を維持するための器に投資するのは当然と言えば当然だろうし、そのための話題作りも重要になる。今年の場合、地元アメリカのセリーナ・ウィリアムズ(米国)による年間グランドスラムの記録達成、それに向けた昨日(女子準々決勝)の姉妹対決(セリーナvs.ビーナス)などは、大会にとっては願ってもない話題だった。


 この大会動員数の上昇、テニス人気を作ったのがロジャー・フェデラー(スイス)であることは、言うまでもないだろう。そのフェデラーは8月に34歳になったが、今シーズンは絶好調だ。既にツアー5大会に優勝。この大会に入ってからもまったく危なげなく、失セット0でベスト4に勝ち残っている。もし優勝すれば、グランドスラムでは2012年のウィンブルドン以来3年ぶり、全米オープンでは2008年以来7年ぶり。第1シードのノバック・ジョコビッチ(セルビア)とともに1回戦からすべてセンターコートでプレーしているのは、当然だろう。


 フェデラーとセリーナの二つの大きな話題が残っている。今年だけでいいから、雨は降らないで欲しいが。


文:武田薫


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