アジア6連覇は「宿命」と安藤監督 侍ジャパン社会人代表が会見

高木遊
「第27回BFAアジア選手権」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」社会人代表が11日、代表合宿を前に記者会見を行った。侍ジャパン社会人代表は、埼玉県内で同日から13日まで合宿を行い、14日に台湾へ向け出国。大会は、16日から5連戦となるリーグ戦で優勝国を争い、日本は同大会6連覇を目指す。

アジア選手権6連覇を目指す侍ジャパン社会人代表 【撮影:高木遊】

 会見には安藤強監督(Honda)、渡邊貴美男主将(JX−ENEOS)、多幡唯一(Honda)、山岡泰輔(東京ガス)が出席した。

安藤監督「6連覇に向けまい進したい」

「日本の国民の皆さんに感動を与えられるように一戦一戦頑張っていきたい」と意気込みを語る安藤監督 【撮影:高木遊】

――まず、この24名を選んだ方針を教えてください。

安藤監督 投手は、5日間の連戦なので、連投がきく投手、また、若いカテゴリーで代表経験のある山岡くんのような若い選手を選出しました。野手は主将の渡邊、そして多幡を中心にして、機動力や長打力のある選手を選出しました。

――5連戦ですが、すでに先発ローテーションは決めているのでしょうか?

安藤監督 杉浦正則投手コーチとは話はしていまして、まずはこの出国前の2試合と初戦の中国戦までは先発投手を決めています。

――投手のレベルが高く、選考に頭を悩まされたのではないでしょうか?

安藤監督 選考合宿に集まった37名のうち17名が投手という中で、オープン戦が3試合しか設けることができず、各投手1回や2回のイニングしか投げさせられなかったので、選考が難しかったですね。本音を言えば、もう少し試合をしたかったところです。

――捕手を4名選出した意図は何かあるのでしょうか?

安藤監督 打撃が良い捕手が多かったものですから、通常の3名より多い4名を選ばせていただきました。

――6連覇が懸かっている大会です。戦い方で大事にする部分はどういったことでしょうか?

安藤監督 やはり6連覇が宿命だと思っていますので、有望な選手の力を借りて采配し、6連覇に向けまい進していきたいです。

――準優勝のU−18日本代表の西谷浩一監督(大阪桐蔭高)から「われわれは悔しい準優勝でしたが、社会人の皆さんには、日本球界を盛り上げるためにも優勝していただき、われわれの目標になるように頑張ってください」とのメッセージをいただきました。各カテゴリーのつながりを持つという意味も含めて、今大会の意気込みを教えてください。

安藤監督 先ほど西谷監督の映像も見せてもらい、ありがたく思います。やはり侍ジャパンがうたっている“結束”をもとに、日本の国民の皆さんに感動を与えられるように一戦一戦頑張っていきたいと思います。

渡邊主将「U−18代表の戦いが刺激になった」

「優勝して胸を張って帰ってきたい」と6連覇に強い思いを口にした渡邊主将 【撮影:高木遊】

――U−18日本代表の戦いを見て、ここから自分たちも戦うんだという気持ちになりましたか?

渡邊主将 僕も見ていましたので、やはりそういった気持ちになりました。彼らは僕たちの年下ではありますが、日の丸のプレッシャーをはねのけての強さというものを見せてもらい、とても刺激になりました。

――小学校からずっと主将をされてきて、今回は侍ジャパンの主将にも選ばれました。今の気持ちを聞かせください。

渡邊主将 多幡さんら心強い先輩がいますので、そういった方々に協力を仰ぎながら、精いっぱい頑張ろうという気持ちで引き受けました。

――今回は短期決戦ですが、主将として、また一選手として大事なことはどのようなことになってくるでしょうか?

渡邊主将 選手一人ひとりが状態を上げることが大事になってきますが、それ以上にチームとしての結束力、絶対にこの1試合を勝つんだという気持ちを高めていくことが大事だと思います。また、僕もそういうカラーの選手だと思うので、それをチームに浸透させていきたいです。

――チームの雰囲気はいかがでしょうか?

渡邊主将 一緒のユニホームで戦った経験はまだ少ないですが、JABA(日本野球連盟)主催の大会や都市対抗で一緒に戦った経験はありますので、あの時こうだったよなとかコミュニケーションを取って、どういう性格なのか把握している段階です。それを台湾に行ってから生かしたいです。

――最後に意気込みをお願いします。

渡邊主将 先ほど安藤監督からもお話がありましたが、各カテゴリーで優勝(大学代表)、準優勝(U−18)と良い成績が続いていますので、またそこにもう一つ弾みがつけられるような結果を残し、若い世代からも目標とされるようにきっちりと優勝して胸を張って帰ってきたいです。

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著者プロフィール

1988年、東京都生まれ。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。関東を中心に全国各地の大学野球を精力的に取材。中学、高校、社会人などアマチュア野球全般やラグビーなども取材領域とする。

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