「打倒セリーナ」を目指すハレップ
降雨中断で形勢逆転、全米初の4強
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ハレップが自身初の4強入り。23歳の快進撃は止まらない!
ハレップが自身初の4強入り。23歳の快進撃は止まらない!【写真:ロイター/アフロ】

 全米オープンテニスは10日目を迎え、男女のベスト4が出そろった。男子の準決勝はノバック・ジョコビッチ(セルビア)vs.マリン・チリッチ(クロアチア)、ロジャー・フェデラーvs.スタン・ワウリンカ(ともにスイス)という顔ぶれに決まった。


 一方、セリーナ・ウィリアムズ(米国)の「年間グランドスラム」をめぐる女子準決勝は、セリーナvs.ロベルタ・ビンチ(イタリア)、シモーナ・ハレップ(ルーマニア)vs.フラビア・ペネッタ(イタリア)と、強打のトップ2シードにイタリア勢が挑戦する興味深い対戦になった。グランドスラムでイタリア女子勢がベスト4に2人進んだのは初めてのこととなる。

今大会でベストマッチの熱戦

 この日、圧巻だったのは、第2シードのハレップと第20シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の激突だった。ともに強打の持ち主で、われこそ「打倒セリーナの挑戦者」を自認するだけに、立ち上がりから息をのむ打ち合いが繰り広げられた。アザレンカが183センチ、70キロの逞しいボディーから圧力を掛ければ、ハレップは168センチと小柄ながら“爆弾娘”の異名に相応しいパワーと小回りでしぶとく反撃する。ハレップは前哨戦の2大会でともに決勝まで勝ち進み、ハードコートのプレーに自信を深めてきた。


 第1セット、ハレップはグイグイと押してくるアザレンカに粘り強く応酬しながら、よく走って、ライン際に勝負を懸ける。そして第4ゲーム、5本目のブレークポイントをついにもぎ取って先手を奪った。


 一方のアザレンカは今年、セリーナと3度対戦。いずれも敗れたものの、フルセットでもう一息というところまで戦った。どうしても決勝にたどり着いて、挑戦したいという気持ちは強かっただろう。第2セットを奪い返し、セットカウント1−1で迎えた最終セット、アザレンカのサーブで始まった第1ゲームが壮絶な打ち合いになった。ゲームカウント15−40からアザレンカが踏ん張りを見せる。デュースを5度繰り返し、3本のブレークポイントをかわしてサービスキープする。


 続く第2、第3ゲームは互いにブレークをかわす力勝負になり、体力で勝るアザレンカがやや有利な流れだった。しかし、皮肉にも第4ゲームの途中で雨が降り出して1時間半の試合中断。ハレップには、まさに砂漠に水。ここで休養したことが大きかった。息を吹き返し、ボールコントロールで勝るハレップが第7ゲームで虎の子のブレークを得て、守り切った。今大会の女子の試合ではベストマッチに挙げられる息詰まる熱戦だった。

準決勝は降雨の予報、経験もカギに

 これまで全米オープンでは4回戦が最高だったハレップは一気に4強入り。準決勝で対戦するペネッタとは1勝3敗で負け越しているが、今年はハードコートで行われた3月のマイアミオープンで対戦し、ハレップが勝っている。


 一方の男子は、フェデラーがリシャール・ガスケ(フランス)を寄せ付けずにストレート勝ち。これで対戦成績は15勝2敗。もう1試合は、ワウリンカがケビン・アンダーソン(南アフリカ)を3−0で退けた。アンダーソンには、4回戦で倒したアンディ・マレー(イギリス)戦の心身の疲れが見られ、ワウリンカの左右からの攻めに耐えられなかった。


 いよいよ大詰め。ここまで猛暑が続いたが、11日は降雨の予報が出ている。優勝へは大舞台での経験もカギになりそうだ。


(文:武田薫)


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