木村沙織「自分たちのミスから狂った」 バレーW杯 米国戦後の選手コメント

スポーツナビ

1−3で米国に敗れた日本。痛恨の3敗目を喫し、今大会での五輪出場権を逃した 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドカップ(W杯)は5日に第10戦が日本ガイシホール(愛知県)で行われ、日本は米国に1−3(25−20、23−25、20−25、10−25)で逆転負けを喫した。日本は大会通算績を7勝3敗とし、今大会でのリオデジャネイロ五輪出場権獲得の可能性がなくなった。

 日本は、座安琴希の安定したサーブレシーブから木村沙織の気迫がこもったスパイクや古賀紗理那、長岡望悠の高さやスピードを生かしたスパイク、大竹里歩のブロックで得点を奪い、第1セットを25−20で先取した。第2セットは中盤まで僅差の攻防が展開され試合が動いたのは終盤。23−23から米国がスパイク、ブロックで抜け出し23−25で第2セットを米国に奪われる。

 木村に代えて内瀬戸真実を投入した第3セットは、序盤に先行するも中盤以降は米国のブロックに攻撃が捕まり連続失点。第3セットも20−25で落としてしまう。第4セットはミドルのクイックとブロックで連続得点し、2−8と苦しい展開を強いられる。一度崩れたリズムをなかなか立て直せず、点差は広がるばかり。第4セットは10−25で試合終了。セットカウント1−3で敗れた。

 日本は明日、最終戦で世界ランキング3位(2015年8月28日付)の中国と対戦する。

 以下は試合後の選手コメント。

木村沙織(東レ)

「自分たちのミスから狂った」と木村は敗因を語った 【坂本清】

「何かもう一つ足りなかったんじゃないか」

 スタートは良かったと思いますが、自分たちのミスが出て、相手が調子づいてしまい、最後まで取り返せなかったので残念な試合になってしまいました。米国もあまり最初は良くなかったし、メンバーが代わっても、自分たちのリズムでできていましたが、ミスを連続で出したところから相手が調子づいて、最後まで追い抜けない状態になってしまった。自分たちのミスから少しずつ狂ってしまいました。

 どのチームよりも練習してきていると思うし、絶対に(リオ五輪への)切符を取りたい気持ちが合宿から強かった。そこだけは負けていないと思うけれど、ロシア、セルビア戦も勝ちきれなかったのは、何かもう一つ自分たちが足りなかったんじゃないかなと思います。

 五輪でメダルを取るにはこのW杯で切符を取る、ここで切符を取ったチームが五輪で必ずいつもメダルを取っているデータもあり、このW杯で何とか取りたい、取ろうという目標を監督に言われてやってきました。今回は残念です。明日はW杯の最後の試合になるので、目標にしていた切符はこの大会で届かなくなってしまったんですけれど、今までこのスタッフ、メンバーでやってきたことを、最後まで諦めずに全員で良い戦いをして終わりたいと思います。

長岡望悠(久光製薬)

長岡は米国の勝負どころでの集中力をたたえた 【赤坂直人】

「相手の集中力がすごかった」

 今日は本当に勝負の1試合だったと思うんですけれど、それを取り切れなかったというのがすごく悔しいです。(相手の)ブロックは常に対応してきていましたし、ここというところの集中力がすごかったです。最初は決まっていたライン側に、途中からブロックが集中していたのでトスをちょっと短めにしてもらって中に勝負していこうとやっていたのですが、相手もそれを見てブロックを動かしてきたのでシャットされたりしてしまいました。

 ここまでの試合を通して、1試合1試合すごくチームが成長できているので、五輪の切符には届かなかったですけど、明日の1戦は今のチームにとってリオ五輪への目標につながっていると思うし、これまでやってきたことを全部出しきって、1本1本集中して思いを込めてプレーしたいです。

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