長谷部誠「しっかり勝ち点3を取る」 カンボジア戦前日 選手コメント

スポーツナビ
 サッカー日本代表は3日、埼玉スタジアム2002でカンボジア代表とのワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼アジアカップUAE2019予選に臨む。試合を翌日に控えた2日、試合会場での前日練習を終えた選手たちがコメントを残した。

 予選の初戦となった6月のシンガポール戦はホームでまさかのスコアレスドロー。8月の東アジアカップも含めて、アジア勢にここ4戦勝利なしと、厳しい結果が続いている。選手たちも明日の試合の重要性を感じてか、そろって「勝利」への執着心を口にする。長谷部が「しっかり勝ち点3を取るということ、それとともにしっかりとした内容が重要」と話すと、岡崎も「チームが一番必要としてるのはゴール、勝利」とコメント。山口も「勝ちを狙いに行きたい」と、ほとんどの選手たちが結果にこだわる姿勢を示した。

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

「ゴールに絡むプレーをしたい」と意気込んだ長谷部(中央) 【スポーツナビ】

「ゴールに絡むプレーをしたい」

 チームの状態としてはやはり今のチーム状況と言いますか、日本代表戦で結果が出せていない状況というものをみんな理解してますし、そういった意味で今回の試合に対する強い気持ちというものは練習でも、普段の生活で他の選手と話している時も感じるところなので、そこに関しては全く問題ないと思います。個人に関してもやはりゴールに絡むプレーをしたいなと思います。

(今日の練習のポイントは?)やはり自分たちが攻める時間が多くなると思うので、そういった意味でゴールに向かう形というものを今日、昨日と練習しましたし、引いてくる相手に対してどういうふうな形で攻めるかということを何回も反復してトレーニングしました。(求められる動きは?)ミドルシュートもそうですし、あとはゴール前に入っていく動き、そういうものを試合の中で何回か出せればいいと思いますし、攻撃に厚みを加える、そういうところはやっていきたいなと思います。

(ミドルシュートは合宿の中でも監督から強調された部分?)今回に限らず、僕もそうだし、ボランチの選手たちが遠目からのシュートを意識しようというふうにはずっと言われています。その意識を持つということは非常に大事だとは思っていますが、そればかりになってしまわずに、ロングシュートを打つ場面と崩すタイミングとか、攻撃の場面のバランスを取っていろいろな攻撃が仕掛けられたらいいなと思います。

 今のこのチーム状況を考えれば、やはりしっかり勝ち点3を取るということ、それとともにしっかりとした内容が重要。自分たちのやっていることに対してまた自信を持てるように、しっかりと詰めてやっていきたいなと思います。

岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)

ゴールを求められる岡崎は、その期待通りチームを勝利に導けるか 【スポーツナビ】

「ゴールがなければ自分はいらない」

 時間があまりない中で、チームとして良い雰囲気でやれています。シンガポール戦での自分たちの結果を受け止めて、明日の試合はそれを払拭できるだけのサッカーをしたいし、結果を出したい。今はそういう気持ちです。

 一番大事なのは、動きの中で自分が最後の役割だということ。自分がゴールを決める役割を任されていると思うので、常にDFラインとの駆け引きを重点的にやりたいなと思っています。その中でトップ下の選手やサイドの選手とどれだけコンビネーションができるかだと思うので、周りを見ながらやりたいです。チームが一番必要としてるのはゴール、勝利だと思うので、それに自分が貢献できるようにしたいし、たくさんの人が来ると思うので、良いサッカーと良い結果を出したいです。

 代表で自分がプレーするスタイルと、今(レスターで)やっているスタイルはちょっと違いますが、ボックス内で自分が結果を出せるかという勝負は常に変えていません。結局は内容が良くても結果がなければ評価されないし、(得点できなければ)チームにとって自分はいらない存在だといつも思っているので、そういう意味ではボックス内でどれだけ仕事ができるか。そういうプレースタイルをどちらのチームでもやりたいので、明日の試合でもそれがやりたい。

 監督がひとつだけ自分に言うのは、ボックス内でどれだけ相手と戦えるか。それ以外のことはあまり言われないです。ゴール前でDFと駆け引きをして、どれだけ相手のマークを外せるかだし、どれだけ仕事ができるか。特にこのチームだと、それ以外のことはあまり求めないで、それをやろうという話でした。

山口蛍(セレッソ大阪)

「勝ちに対してはすごく飢えている部分がある」と勝利への意欲を示した山口(右) 【写真は共同】

「勝ちに対してすごく飢えている」

(今の気持ちは)W杯予選の初戦ではシンガポールと引き分けています。東アジアカップも含めて(4試合)勝ちがない状況なので、勝ちを狙いに行きたいと思います。(ハリルホジッチ監督とは)マンツーマンというか、僕が試合間隔が空いていたので、その分、ちょっとプラスアルファをやろうと言われました。やっぱり相手が引いてくることを想定しているので、たぶんミドルシュートの練習をしたんだと思いますけれど、シュートの打ち方だったりとか、そういうことを教わりました。

(ミドルシュートの意識は)もっと打つことを求められていますし、今以上に貪欲になっていかなければいけないと思います。FWだけではなく、中盤からも点を取れればすごくチームとして幅が広がると思うので、そこはより意識高くやっていきたいと思います。

 やっぱり勝ちがなかったので、勝ちに対してすごく飢えてる部分があります。明日1つ勝てば勢いに乗れると思うので、どんな格好でもいいから勝ちたいのはありますね。

(求められる役割は)今までと変わらないと思いますけれど、守備だけではなくて、攻撃にもどんどん絡んでいかないといけないので、そういうところはやっていきたいと思います。

森重真人(FC東京)

「集中力が一番大切な試合」

 ビルドアップのところが今回の試合はできると思うし、サイドのスペースが空くので、サイドからどういう形で中にうまく入り込んでいくのか。そういった形を今回の合宿で練習していましたし、最初から中、中ではなくて、引いてくる相手に対してサイドから始めて、うまく中を使いながらというのができると思う。基本的にはサイドや相手の裏というのを狙っていくと思います。

(セットプレーは)もちろん狙っていきます。シンガポール戦もそうですけれど、引いてくる相手に対してセットプレーはひとつのチャンスであり、そこからゴールが生まれれば試合もうまく運べると思う。そういう意味ではセットプレーも重要になってくると思うので、しっかりやりたいです。

(自分自身としては)まずはチームが勝つことに集中したいと思います。(槙野智章が離脱したが)試合に出られるチャンスですし、もう一度スタメンを奪うという位置にいるので、そういう意味ではアピールになると思います。押しこむ時間帯が長くなると思うので、DFにとっては集中力が一番大切になる試合かなと思っています。

(東アジアカップで悔しい思いをしたが)毎試合良い準備をしていますし、東アジアカップの悔しさはもちろんあるので、勝ちたい。それが一番の気持ちです。

(FC東京のチームメートである丸山祐市が追加招集されたが)能力のある選手だと思うし、これから(代表に)入ってくる選手だと思っていたので、同じ2センターを組んでいるチームメートとしてはうれしいです。ポジションのライバルでもあるので、そこはチームでも代表でも切磋琢磨(せっさたくま)していければいいかなと思います。

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