木村沙織「良いバレーではなかった」 バレーW杯 ペルー戦後コメント

スポーツナビ

ストレートでの快勝にも木村(3番)は「良いバレーではなかった」と話す 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドカップ(W杯)は30日に第6戦が仙台市体育館行われ、日本はペルーを3−0(25−19、25−21、25−15)で下した。大会通算成績を5勝1敗とし、勝ち点を15に伸ばした日本は3位を維持した。

 試合のスタートは硬さが見えた日本だが、長岡望悠、大竹里歩のスパイクが決まり連続得点で序盤から主導権を握る。終盤にはペルーの伸びたり落ちたりと、変化を生じるサーブの返球に苦しみ連続失点を喫するも、木村沙織に代わって途中出場の迫田さおりのスパイクでセットポイントとし、宮下遥のツーアタックで25−15。第1セットを先取した。

 第2セットもスタートは苦戦したが、このセットから投入された山口舞のクイックや木村のサーブで得点し、8−5とリードを得る。一時逆転を許したものの、ペルーのミスにも助けられて25−21で第2セットも日本が連取した。

 第3セットも古賀紗理那のサービスエースや木村のブロック、サービスエースで中盤に連続得点を挙げた日本が大量リードを得る。最後は島村春世のクイックで25−15とし試合終了。セットカウント3−0で日本が勝利し、5勝目を挙げた。

 日本は、31日の第7戦で世界ランキング10位(2014年10月13日付)の韓国と対戦する。

 以下は試合後の選手コメント。

木村沙織(東レ)

「仙台でW杯ができてうれしい」

 仙台に移動してきて、1戦目をストレートで勝つことができたのは良かったと思います。しかし、「良いバレーだったか?」と言われるとそうではないと思うし、ブロックにしても、もったいないミスがちょっと多かったので明日に向けて修正しなければいけないと思います。

 個人としては27日のドミニカ共和国戦(フルセットで勝利)は、攻撃面でうまくポイントが取れなかったので、今日はスパイクを意識して試合に入りました。チームとしては「休み明けの入りがいつも難しい」とみんなで言っているので、意識できていたと思います。ですが、最初はチームに勢いがなくて、自分たちのリズムを自分たちからで作るのではなくて、相手のミスからリズムを作ってしまったところが反省点だと思います。

 4年前はここから、仙台からW杯が始まる予定でしたが、地震(東日本大震災)があって広島からスタートすることになりました。4年経って、今W杯が仙台でできることが私たちもうれしいです。仙台のみなさんもW杯を待っていてくれたというのが伝わってきてすごくうれしいので、そういう思いも込めてあと2戦頑張りたいです。

(明日の韓国戦は)大エースがいるので多少はしょうがないと思いますが、キム・ヨンギョン以外の選手にやられないように。エース以外の選手でもポイントを取ってくる選手が多いので、まずはヨンギョン以外の選手に点数を取らせないようにすることと、勝負どころでしっかり相手のエースをレシーブしたり、ブロックでワンタッチを取ってプレッシャーをかけていきたいです。

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