錦織、得意の全米OPで優勝なるか!? 杉山愛コラム「愛’s EYE」

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女子の大本命はセリーナ

円熟期に入った大本命のセリーナ・ウィリアムズが年間グランドスラムをねらう 【写真:代表撮影/ロイター/アフロ】

 女子は、前哨戦のトロント(ロジャーズ・カップ)でベリンダ・ベンチッチ選手(スイス)が優勝するなど、若手、ニューフェイスが“きている”感じがあります。それでも、全米OPの優勝候補となると一番に名前が挙がるのは、年間グランドスラムをねらうセリーナ・ウィリアムズ選手(米国)でしょう。

 今季は体調が悪かったり、劣勢のなかでも勝ちきる強さ、乗り切る力も見せています。年齢とともに経験を積んで幅が出てきたのでしょうね。そこは若い頃にはなかった引き出しかなと思います。ですから、以前のような取りこぼしも考えにくくなっています。

 今季は気合いの入り方も違うように見えます。今年9月で34歳ですから、残された時間は決して多くはありません。その中で彼女は自分のパフォーマンスができれば優勝できると信じています。優勝の可能性が高いのは彼女だと思います。

楽しみなニューフェイス

若さと勢いのあるムグルザがセリーナの対抗馬 【写真:代表撮影/ロイター/アフロ】

 セリーナ選手に誰が対抗できるか、というところが焦点ですね。セリーナ選手が相手でも、ある程度パワーで押し切ることもできないと勝利は難しいと思うので、ビッグショットを持っていることが1つの条件になりそうです。

 期待したいのは、ウインブルドン準優勝、若さと勢いのあるガルビネ・ムグルザ・ブランコ選手(スペイン)です。
 2年くらい前から注目していたのですが、最近、安定感が増してきました。ビッグショットもあるし、また展開力も持っています。特にフォアハンドのダウンザラインへの展開が早いのが特徴です。体勢が崩れず、いつも同じ形で自分のショットを打つ能力が高い選手でもあります。また、自分からポイント取っていく、自分で切り開いていく能力が高いというのも彼女の長所ですね。まだまだ伸びしろも備えています。それに、華のある選手でもありますね。

 ベンチッチ選手も早い展開のできる選手なので、全米の速いサーフェスで、どこまでできるか楽しみです。彼女はパワーヒッターというよりタイミングで勝負する選手です。同じスイスのマルチナ・ヒンギス選手に似たタイプで、流れるように自然に、ダウンザラインに、あるいは逆クロス気味のダウンザラインに持っていきます。今のツアーでは、そういう配球を使う選手はあまりいません。彼女も楽しみなニューフェイスの1人ですね。

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