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すべてのバスケファンが待ち望んだ試合
DREAM GAMESが生まれるまで

ファン待望の試合が開催決定

NBLとbjリーグの上位チーム同士によるプライドを懸けた戦い「DREAM GAMES」がついに実現した
NBLとbjリーグの上位チーム同士によるプライドを懸けた戦い「DREAM GAMES」がついに実現した【スポーツナビ】

 悲願の実現である。


 9月13日に大田区総合体育館で行われる、ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)、ターキッシュエアラインズbjリーグ(bjリーグ)それぞれの2014−15シーズン優勝・準優勝チーム同士の対戦「リサイクルショップ ベクトル presents NBL×TKbjリーグ DREAM GAMES」の開催が7月27日に発表された。


 対戦カードはトヨタ自動車アルバルク東京(NBL準優勝)vs.秋田ノーザンハピネッツ(bjリーグ準優勝)、アイシンシーホース三河(NBL王者)vs.浜松・東三河フェニックス(bjリーグ王者)の2試合。両リーグ上位チーム同士によるプライドを懸けた戦いが、ついに公式の場で開催されることとなった。


 この対戦が「歴史的」であることは、日本バスケットボール協会(JBA)がFIBA(国際バスケットボール連盟)より受けていた制裁の理由の一つ「2つの国内トップリーグ」のチーム同士がJBA主催で初めて試合を行うということだけで十分に伝わってくる。しかし、これまでの歴史をさらに紐解いていくと、ファンのみならず、バスケットボール関係者にとっても悲願の対戦であることがうかがい知れる。


 時はさかのぼること2005年。06年の世界選手権(現ワールドカップ)日本開催が決まっていたこともあり、日本バスケ界ではプロ化の機運が高まっていた。しかし企業チームの抵抗は大きく、プロ化にはブレーキが掛かっていた。このような状況にしびれを切らしたいくつかのチームが、各所属リーグとJBAから脱退。04年11月に独立プロリーグ(bjリーグ)の立ち上げを発表し、05年11月からリーグ戦を開始したことはすでに周知の事実である。


 この当時、bjリーグはJBAから脱退してまでプロリーグを立ち上げたという背景もあり、日本バスケ界で置かれた状況は非常に特殊なものであった。bjリーグの専務取締役である阿部達也は、JBLスーパーリーグ(後のNBL)と「接触すらできなかった」と当時を振り返る。実際、08年にJBLからbjリーグへ籍を移したオーエスジーフェニックス東三河(現浜松・東三河フェニックス)が、bjリーグのライジング福岡との練習試合をプレシーズンに行おうとしたが、実現しなかった。


 そんな状況に変化が現れたのは10年。JBAがbjリーグを公認団体として認定すると、11−12シーズンが始まる前のオフシーズンには、JBLとbjリーグ同士の対戦が認められた。そして13−14シーズンの前には京都ハンナリーズ(bjリーグ)が初めて観客を入れての交流戦を実施。リンク栃木ブレックス(NBL)をホームに迎えての対戦は72−78で惜敗したものの、ハンナリーズアリーナは平日ながら超満員の盛り上がりを見せた。翌年のオフには17試合もの交流戦が組まれ、今年は新リーグの設立が決定したこともあり、多くの対戦が実現している。両リーグによるチャンピオンマッチ「DREAM GAMES」が行われるのは、もはや必然の流れともいえた。

かねてから話題にはあがるが実現はされず

 しかし阿部は当時を振り返りながらこう話し出した。


「結構前からそういうような話は会話レベルでよくあがっていましたよ。トップリーグあり方検討委員会(編注:JBA、JBL、bjリーグ参加の下に設けられたプロリーグを検討する組織)でも話がありましたね。当時からbjリーグとしては、話題性という意味でも、盛り上がりの意味でも、やってもいいのでは、とずっと思っていました」


 bjリーグはチャンピオンマッチの開催をずいぶんと前から望んでいたのである。


 一方のNBL側もチャンピオンマッチの実現は検討していたという。NBLの事務局長を今年6月まで務め、現在はジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(JPBL)の競技運営部長の増田匡彦は心境をこう語る。


「ファンがこの対戦を求めているのは感じていました。SNSなどでも『結局どっちが強いんだ!?』という書き込みや、お互いのファン同士で『うちの方が強い』などと盛り上がっているのは見ていましたから。『結局やってみなければ分からないよね』という声も多かったので、やってみたいという気持ちはありましたね」


 そんな想いが具現化しかけたこともあった。NBLが新設された13年にも、チャンピオンマッチの実施が検討されたのだ。


「NBLが新しくできることだし、『1年目にチャンピオンマッチをやりませんか?』という話がとあるスポンサーさんからあがったんです。その場にいた河内(敏光/コミッショナー)もすごく乗り気で『bjリーグももうすぐ10年目なので、何かイベントをやりたいと思っていた』と言っていた。その場はすごく良い雰囲気で、トントン拍子で進むかと思ったのですが、具体的な会議すら行われないまま止まってしまいましたね」(阿部)


 両リーグの首脳陣がチャンピオンマッチの実施を望んでいながらも、なかなか実現することができない。そんな歯がゆい状況が、今日まで続いてきた。

スポーツナビ

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