棚橋が中邑下し8年ぶり2度目のG1制覇「新日本プロレスの中心に戻りました」
8年ぶり2度目のG1制覇を達成した棚橋。武藤、蝶野のレジェンドの祝福に喜びを爆発 【横田修平】
メインイベントの優勝決定戦では、Aブロック1位の棚橋弘至とBブロック1位の中邑真輔が激突。30分を超える死闘の末、棚橋がライバル対決を制し、07年以来となる8年ぶり2度目の優勝を飾った。
ハイフライフロー2連発で熱戦に終止符
ライバル中邑との30分を超える死闘を制した棚橋 【横田修平】
中邑とは過去16戦し、8勝7敗1分と勝ち越している棚橋は、中邑が爆弾を抱える左腕をあえて狙わず、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドでヒザに攻撃を集中させる。さらに場外へのハイフライアタックで飛び込むと、25分にはハイフライフロー2連発を決めるも、カウント3ならず。驚異的な粘りを見せた中邑が、ランドスライド、飛びつき式腕十字固め、三角絞めとたたみかけ、ボマイェを炸裂。しかし、棚橋もこれをしのぐと、ハイフライフロー、ドラゴンスープレックスからのハイフライフロー2連発で熱戦に終止符を打った。
うれしさのあまり優勝旗を折るハプニング
喜びすぎて優勝旗を折ってしまうハプニングも 【横田修平】
一方、2年連続で準優勝に終わった中邑は「燃え尽きたでしょう。リングの上に全部、全部ありました」とだけ、言葉を残した。
オカダが前王者AJに屈辱のフォール負け
IWGP王者オカダは前王者AJに屈辱のフォール負け 【横田修平】
外国人初のG1王者の栄冠をあと一歩で逃したAJは、7.5大阪城ホールでIWGPヘビー級王座を奪われたオカダに対し、序盤から闘志全開。途中、マリアのお色気戦法に惑わされ、思わず二ヤけて腰を振ってしまう場面もあったものの、オカダのレインメーカーを徹底的にブロック。大阪でも見せた、逆さ押さえ込みからのスタイルズクラッシュで3カウントを奪い取った。
敗れたオカダはノーコメント。直前には天龍源一郎の来場を受け、11.15両国での天龍の引退試合の相手に決まったオカダだが、大先輩に引導を渡す前に、因縁の宿敵がまたも目の前に立ちはだかった。
KUSHIDAがリコシェにリベンジし初防衛
リコシェにリベンジを果たしKUSHIDAがIWGPジュニア初防衛に成功 【横田修平】
KUSHIDAは屈指のハイフライヤーであるリコシェの空中技やパワーに大苦戦。シューティングスタープレスは食らいながらも、450°スプラッシュをかわして自爆させると、ホバーボードロックでとらえてギブアップを奪った。
超満員の両国を体感したKUSHIDAは、「SUPER Jr.の決勝を両国に持っていいく」と改めて決意。短期間でカイル・オライリー、ケニー・オメガ、リコシェの3トップを破った自信を胸に、必ずやジュニアとヘビー級の立場を逆転させると約束した。
レッドラゴンがジュニアタッグを初戴冠
カイル・オライリー&ボビー・フィッシュのレッドラゴンがIWGPジュニアタッグ初戴冠 【横田修平】
ヤングバックスは、セコンドのコーディ・ホールを利用し、オライリーを会場の外へ連れ出すという暴挙を強行。孤立したフィッシュのダメージは大きく、ベルトで殴打された上に合体のインディーテイカーを食らって追い込まれる場面もあったものの、兄弟の絆を超えるチームワークで奮起。ニックをとらえ、フィッシュの雪崩式フィッシュアローから合体のチェイシング・ザ・ドラゴンでトドメをさした。
ベルトを手にしたオライリーは「誰の挑戦でも受ける」、フィッシュは「ずっと王者であり続ける」と、今後も防衛を続けると訴えた。
オカダが天龍の引退試合を受諾
オカダは両国に来場した天龍の引退試合を受諾 【横田修平】
天龍は16日に同所で行われた新日本プロレス「G1 CLIMAX 25」の休憩中に来場。オカダのマネージャーである外道に返答を迫るも、外道は「答えはNOだ」と拒否。だが、そこにオカダ本人が姿を現し、天龍の挑発に対戦を受諾した。
オカダは12年&13年に2年連続でプロレス大賞MVPを受賞した際、過去に連続受賞を達成した先輩レスラーの名前を引き合いに出し、「猪木、鶴田、天龍はオレと同じ時代じゃなくて良かった」と発言。これに対し、25年前(1986年〜88年)に史上初に3年連続受賞を達成していた天龍が激怒し、引退試合の相手として指名していた。しかし、オカダは「G1があるから」と返答をせず。業を煮やした天龍が、直接会場へ現れ、代理人の外道に詰め寄った。
天龍の前に現れたオカダは、「天龍さん、引退されるそうですね。お疲れ様でした。天龍さんにひと言だけ言わせてください。僕と同じ時代じゃなくて良かったですね」と、あえて天龍を激怒させたセリフを繰り返してみせると、天龍は「おい、あんちゃん。吐いたツバは飲み込ねえぞ、この野郎!」と爆発。これにオカダは「天龍さん、11月15日、どうなっても知らないですよ。それでもいいなら、やりましょう」と、ついに引退試合の相手を受諾。天龍も「その日まで楽しみにしておくよ」とオカダの心意気をたたえると、リング上でにらみ合った。
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