ハリルホジッチ「今のところは満足」
東アジアカップ 韓国戦後会見
韓国戦後、記者会見に臨んだハリルホジッチ監督
韓国戦後、記者会見に臨んだハリルホジッチ監督【写真:アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は5日、中国・武漢で東アジアカップの韓国戦に臨み、1−1の引き分けに終わった。この結果、大会連覇の夢はついえた。


 日本は前半から韓国にペースを奪われると、27分に森重真人のハンドでPKを献上し痛恨の失点を喫する。その後も韓国の猛攻に遭うも何とか失点をせずに耐えしのぐと、39分に日本が数少ないチャンスをものにする。山口蛍がエリア外から豪快なミドルシュートを突き刺し、代表初ゴールで同点に追いついた。後半は両チーム共に前線の選手を入れ替え勝ち越し点を狙うも、譲らず試合は1−1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。


 試合後ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「この大会で一番強い相手に対して、このようなパフォーマンスで引き分けに持ち込むことができた」と一定の評価を示す。しかし攻撃面に関しては「就任して初めて、チャンスが少ない試合だった」と振り返り、「日本の選手たちはプレッシャーがあるの中でのプレーに慣れていない。ボールをポゼッションするには、テクニックとフィジカルがかなりハイレベルで準備されていないといけない」と日本の弱みを指摘した。


 日本代表は、9日に中国との最終戦に臨む。

選手を評価していいだろう

山口(中央)の代表初ゴールで前半のうちに同点に追いつくも、その後勝ち越しゴールは生まれなかった
山口(中央)の代表初ゴールで前半のうちに同点に追いつくも、その後勝ち越しゴールは生まれなかった【写真:アフロスポーツ】

 今日の試合に関しては、われわれのチームは特にディフェンス面で強さを見せたと思う。少しだけ良いフィジカルの状態で臨んだ。(北朝鮮戦から)5人交代したわけだが、ディフェンスに関してはしっかりポジションをとっていた。ただ、フィジカルというかパワーの面で問題があった。相手FWが空中戦に持ち込んだ時には、われわれに問題が起こった。


 オフェンス面では、まだまだパフォーマンスが上がっていなかった。北朝鮮戦に比べてそれほどビッグチャンスを作ることはできなかった。ただ、この大会で一番強い相手に対して、このようなパフォーマンスで引き分けに持ち込むことができたので、われわれは少し満足できるのではないか。(韓国は)われわれよりもさらにオートマティズム(組織的な連動など)が進んでいるチームだった。そういう良い状態のチームに対して、このような戦いができたので、選手を評価していいだろう。3試合目にしっかりトライして、勝利を求めていこうと思う。


──前半45分、非常に消極的に感じられたが狙い通りだったのか?(大住良之/フリーランス)


 この試合の準備をする上で、われわれがどのようなクオリティーを持っているか、まずは認識する必要があった。われわれはいろいろなことを想像できるが、チームとしてどんな選手を抱えているか、どういうクオリティーなのかというところから考えた。確かに(守備)ブロックは下がっていた。なぜなら、ハイプレスをかけることが不可能だったからだ。試合後に何人かの(疲労困憊している)選手を見たと思うが、疲労で高い位置からのプレスがかけられなかった。つまりわれわれは、ある程度リアリスト(現実主義者)になる必要があった。さもなければハイレベルな戦いの中で結果は出せなかった。(この試合で)韓国は大きなチャンスを作っただろうか? 何回かあったが、それはロングボールの時くらいだろう。


 ただし、われわれがボール奪ってから前に行くときにミスがかなり起こったことについては、がっかりしている。少し恥ずかしい面もあったが、それだけ疲労もあった。われわれのチームだけが、ここに来て1日しか準備期間が与えられなかったことについては、少し誠実さに欠けると思う。われわれは大したトレーニングができずに大会に臨むしかなかった。ただ3試合目は、もう少し良い状態になっていると思う。少しオートマティズムが上昇するだろう。ただしフィジカル面とパワー面については、今回はしっかり準備することができなかった。そういう中で、これだけのパフォーマンスを出してくれた選手を評価したい。もちろんわれわれは、もっと良いプレーができるが、今のところはこのようなところで満足すべき時もあると思う。


──攻撃に移ったところで、選手はボールをゆっくり回していた。これまで監督が選手に求めてきたサッカーと違っているように感じたが、これは監督の指示によるものだったのか? それとも選手たちの判断だったのか?


 前に行くなとはまったく要求していない。むしろ要求していたが、まず韓国のオフェンスをしっかりブロックしてから前に行くように話をした。われわれの相手は、素晴らしくボールを回すチームで、彼らもかなりブロックが上手かったのでわれわれの前進を防いでいた。ここで真実を指摘するなら、日本の選手たちはプレッシャーがあるの中でのプレーに慣れていないということだ。そしてボールをポゼッションするには、テクニックとフィジカルがかなりハイレベルで準備されていないといけない。(日本代表に)就任して初めて、チャンスが少ない試合だった。ただ、ここまでとはまったく違う試合なので比較は簡単ではないが、われわれがビルドアップして負ける可能性もあった。そして(相手の)背後にボールを要求するほど、クオリティーがそろっていない状況でもあった。そのため、背後へのボールが出せなかったし、カウンターアタックの可能性も少なかったということだと思う。


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