武藤が念願のプロレスラー養成学校を開校「プロレス界のため優秀な人材を育てたい」

WRESTLE−1

プロレスに関わるあらゆることを学習

念願のプロレスラー養成学校「プロレス総合学院」を開校した武藤 【写真提供:WRESTLE−1】

 3日、都内GSPメディアセンターにて2015年より開校が決定した「プロレス総合学院」についての記者会見が行われた。会見には武藤敬司校長、高木三四郎CEO他、講師としてカズ・ハヤシ、近藤修司、大和ヒロシ、中之上靖文が出席し、コメントを発表した。なお講師は前述の4選手他、AKIRAも担当するが本日は欠席となった。

武藤敬司校長「念願であったプロレスラー養成学校です。実はですね、思えば1990年代半ばぐらいに、当時新日本プロレスに所属していた頃にですが、こういう学校をやりたいということもあって、代々木アニメーション学院の校長とある程度まで学校をやる話は進んでたんですけど、あまりにも俺が未熟であったりあまりにも漠然としていてそれが頓挫しまして……。そこでまた高木CEOと組むことによって漠然としていたものがちゃんと彼によって具体化してくれるということで、うれしい限りです。これからプロレス界のためにもより多くの優秀な人材を育てていきたいと思います」

高木三四郎CEO「私はCEOに就任させていただいて、一つの目標でもあったプロレスの本当に専門的な学校というものをですね、今回の総合学院という形で無事にスタートすることができました。今、正直かなりの多団体時代とあって、ローカルを含めると50〜60団体くらいある中で、実は各団体でまちまちの指導方法だったり育成だったりは結構難しいもので。やっぱり即戦力を生み出していく、こういった学校機関というものは、絶対にプロレスのレベルを上げていく上でも必要なのではないかと自分は思っていまして。特にこのGENスポーツパレスはリングも常にありますし、各トレーニング場もありますし、レスリングマットもあるといった最高の環境で。こういった中で学校をやりたいという気持ちがありまして今回スタートすることになりました。
 本当にコーチの皆さんも本当に経験豊富で様々なジャンルに精通している方々ばかりだと思います。こういったコーチに指導していただいて、卒業した後はいろんな団体に斡旋することも幅広い交流をしているので可能となっております。そういったこととかも一つの売りにできるのではないかと。必ずしもWRESTLE−1がやっている学校ではあるのですけども出ていく先は、もちろんいい人材がいればWRESTLE−1の方でピックアップするということも可能ですし。また学校主催のイベントなんかもやっていこうと思っています。こういった形で学校を卒業してもプロレス活動をやっていけるということも一つの売りにしていきたいと思っていますので、本当に理想の良い形での学校ができたと自分では思っています」

講師には近藤、カズ、AKIRAら

講師は近藤、カズ、AKIRAらW−1のレスラーが担当 【写真提供:WRESTLE−1】

AKIRA(欠席のためコメント)前の団体の時に選手を育てた経験もありますので、そのようなことからスポーツ経験のない方もプロレスラーに導くノウハウは持っています。そのあたりを活かして皆さんを育てることができればいいなと思っております。また僕が俳優としての経験もあるので、近年のプロレスではそういった表現力も要求されるため、そのあたりのみんなの腕を磨いてもらえるといいかなと思います。なので表現力といった部分では僕の得意分野として担当させていただければと思います。よろしくお願いいたします」

近藤修司 講師を務めることになりました近藤修司です。あまり表に出ていない話なのですが、実はこう見えて各団体で優秀な選手をコーチングしているキャリアがあります。名前は言いませんが、現在でも活躍している選手が何人かいます。この新しくできた学校で更に優秀な人材を育てていけたらと思います。と共に、昔レスラーになりたいと思って社会に出た社会人や、これからレスラーになるんだって思っている学生。仕事や学校に行きながら通える、実現ができるというところだと思うので、老若男女じゃないですけど間口を幅広く募集しております。その個人に合わせたカリキュラムで必ずレスラーにさせたいと思います。

カズ・ハヤシ レスラーになるためにはすごく敷居が高いと言いますか、やっぱり入門テストを受けて寮に入るとなると、今の仕事を辞めてとか、高校生活終わって卒業したらすぐ入るとか大学生活終わったらすぐ入るというような、人生を賭けるのにすごく迷うというところが大きいと思います。ですが今回は学校ということですね、何か自分でやりながら変えられるというか。その中で自分の良い所、ここだったら伸ばせるんじゃないかというところを通いながら見つけて伸ばして。いろいろな広い所からプロレスラーとして育成ができるのでもっともっと今よりいいレスラーが生まれてくる環境になってくるのではないかと思います。僕自身も期待している学校になりますので、よろしくお願いいたします。

大和ヒロシ WRESTLE−1の大和ヒロシです。今までですね、デビューしてから8年。いろいろな、皆さんご存知の通りの経験を積んできております。その経験を積む中で本当にいろんな方々に教わりながら、いろいろな方法論を持たせていただいておりますので、その方法論を持ってしてですね、半年間という最短でプロレスラーになれる道を私なりに今模索中でございます。なのでその模索した完成品を皆さんにお届けできるように、是非ともプロレス学校に入学していただければと思います。

中之上靖文 講師を今回やらせていただくことになりました中之上靖文です。自分なんかが講師をやっていいのかなという気持ちもありますが、今まで教えていただいたことや経験したことを生徒たちに教える、伝えていければいいかなと思っています。よろしくお願いします。

高木CEO「レフェリーやリングアナウンサーの講習も」

高木三四郎CEOは「プロレスに関わるあらゆることを教えていければと」と抱負 【写真提供:WRESTLE−1】

――従来のWRESTLE−1の新弟子募集というのは、この学校に入学するということが前提になるのでしょうか?

高木CEO いや、今の段階ではそれは別で考えてはいます。ただもしかしたらこの学校に入学するのが最短の道になるということもあるかもしれないです。その本人の素質次第ではありますが。ただ、門戸を開いていきたいと思っていますので、いろんな人材が集まってきやすい環境を作っていきたいと思っているのと、どうしても卒業した人達みんながみんなWRESTLE−1に入るということもありませんので、そこはあくまでも自由にしたいと思っています。なので今回、そこは全く別のことだと捉えていただければと思います。

――この学校ならではの指導方針などはあるのでしょうか?

武藤 基本的には才能があるやつない奴、千差万別来ると思うけど全員ちゃんとしたマニュアルだけは教えようとは思っていますね。

――上限は何人くらいと考えていますか?

高木CEO 来ていただけるなら来ていただけるだけ全部ですね。あまりにも多すぎたら考えますけど。まぁいきなり100人とか来ちゃったらどうしようかと思いますけど(笑)。まぁまぁ来ていただけることに関しては全然ウェルカムなので。別に年齢的な制限も、まぁ下はありますけど上はないので。本当に志半ばで諦めちゃった人とかそういったことでも構わないですし、あとは女性の方でも対象にしていますので。

――女性も対象ということですが、女性のコーチを着けるということもありますか?

高木CEO 今の段階ではないです。あくまでもWRESTLE−1のコーチがベースになっています。

――武藤校長や高木CEOが講師や実際の実技ではなく、講義などで関わるということはあるのでしょうか?

武藤 まぁゆくゆくは時間があったりして必要ならば。

高木CEO 僕は多分教えられるのはギャラの賃上げの交渉とかそういったことしかないので(笑)。あとでも興行の、こういった風に行われているんだよ、的なことなどは特別的な部分でちょっと触れたりすることはあるかもしれないですね。

武藤 俺が教えられるのは逆に初期段階じゃなくて、ある程度完成してきたところにどう魂を吹き込むかっていう作業ですね。ゆくゆくはこの学校がある程度土台がちゃんとしっかりして来たら今度は海外版。外国の留学生をとるような学校ができたらね。これも一つの目標にしております。

――今回は1期生ということですが、2期生以降は半年ごとに募集するというお考えですか?

高木CEO そう考えています。

――道場だけではなく、例えばプロレスの興行の仕組みを勉強するような教室を使った授業が行われる日もあるのでしょうか?

高木CEO そうですね。あと実習というか体験としてリングの搬入とか設営、撤収なども総合的に教えていければと思います。今やっぱりプロレスラーって試合だけじゃない部分も出て来るので。じゃあそういった時にリングの設営方法や撤収方法を知っていればより団体側もピックアップしやすくなると思いますし。そういった総合的なことも教えていければと。なのでレフェリー的な講習やリングアナウンサーの講習も考えていますし、本当に全般ですね。

――将来的にはコースが分かれたりすることもあるのでしょうか?

高木CEO そうですね、将来的には、ですね。ただいろいろなことに対応していかないとこの世の中やっていけないと思っていますのでひとまずはプロレスに関わるあらゆることを教えていければと。だから意外に、あ、こういうこともやるんだ、こういうこともするんだ、っていう様なことが増えて来ると思うんですよね。だからプロレスラーやプロレスの興行がどうやって形成されていくかということを知るいい機会だと思います。

■「プロレス総合学院」2015年10月開校決定!1期生募集!             

・年齢制限:16歳以上

・履歴書による書類選考を行い、その後面接。面接の内容については、本人のやる気や、スポーツ歴等を聞く簡単なもの。
・9月12日、13日で面接予定(時間は要相談)※9月7日の消印有効。

・履歴書送付先・問い合わせ
(株)GENスポーツエンターテインメント プロレス総合学院宛
TEL:03−5937−1515
住所:〒169−0073 東京都新宿区百人町2−23−5 GENスポーツパレス2F
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