高校野球の意外な!?都道府県別データ ベースボールグラフィックレポート
四国のあの県は「公立王国」
【データおよび画像提供:データスタジアム】
勝率トップ5に名を連ねる大阪、青森、神奈川、東京は、公立校の出場はゼロだった。私立の強豪校がしのぎを削る中で、公立校が甲子園に出場するのは至難の業と言えそうだが、今年は青森から19年ぶりの公立校となる三沢商高が出場する。ちなみに、勝率で大阪に次いで2位の沖縄は、公立校が4度出場。沖縄尚学高、興南高という私立の強豪2校に負けじと、浦添商高が2度の出場で6勝を挙げている。
「公立王国」はプロ輩出率もトップ
【データおよび画像提供:データスタジアム】
部員数が少なければ少ないほど輩出率が高いのかと思いきや、そうとも言えない。部員数982人と全国で唯一1000人を切っている鳥取の高校出身のプロ選手は、わずか2人。部員数1万1154人で全国トップの東京は41人のプロ選手を輩出しているが、輩出率で言うと0.37%で全国35位。大阪や広島、神奈川は、比較的高い輩出率となっている。
冒頭でも述べた通り、各校が都道府県の代表として優勝を争うのが、夏の甲子園のひとつの醍醐味(だいごみ)。都道府県別のさまざまなデータを見てみることで、新たな高校野球の楽しみ方も生まれるのではないだろうか。
(文:内野ムネハル、グラフィックデザイン:澤田洋佑)