初のユニバ金に挑む大学侍ジャパン 国際経験を武器に3年計画の集大成へ
大学選手権では田中とともにエースとして期待される浜口 【写真は共同】
第17回大会は4位、第18回大会は3位(ともに優勝はキューバ)の侍ジャパン大学代表は、初の金メダルを目指し、まずは6日の地元・韓国との開幕戦に臨む。
国際経験豊富な代表メンバー
直前合宿最終日(7月1日)の記者会見。最後にそう言い切った善波達也監督(明治大監督)の言葉に、就任してから3年間積み重ねてきたものの大きさが感じられた。
善波監督が代表監督に就任してから、日米大学野球(2013年)とハーレム国際大会(14年)に出場。その時点でのベストメンバーに加え、このユニバーシアードをにらみ、有望な下級生選手も数多く選出してきた。現に代表22人のうち13人が、このどちらかもしくは両大会に出場し、国際経験豊富なメンバー構成となっている。
中でも、主将を務める坂本誠志郎(明治大4年)と、NPB選抜戦で文句なしの本塁打に加え、好守も連発した吉田正尚(青山学院大4年)の2人は3年連続の選出だ。善波監督は真っ先に、この2人をキーマンに挙げ、「経験豊富な坂本と吉田が、いろいろな気遣いをしてくれているので助かっています」と目を細める。
ただ、両者ともに初の国際舞台となった日米大学野球では、坂本が1試合1打数0安打、吉田は全5試合に出場も14打数1安打と実力をまったく発揮できなかった。だが、そこで得た経験をチームに持ち帰り、「次こそは日本代表の中心選手に」と日頃の練習から高い意識で臨み、年を経るごとに力をつけてきた。
また、善波監督が「守備の要」と評する遊撃手・柴田竜拓(国学院大4年)も、大学日本代表の選出は、昨夏のハーレム国際大会からだが、昨秋に台湾で行われた21Uワールドカップに、プロアマ混成の代表として出場するなど、国際経験が豊富。堅実で安定感のある守備は短期決戦で大きな強みとなるだろう。