WWE殿堂入り藤波が日本公演に登場 シナ、反則オーエンズにAA制裁 

佐瀬順一

WWE殿堂入りの藤波辰爾が日本公演に登場。セレモニーではイタミ・ヒデオと競演も 【中原義史】

 7月3日、東京・両国国技館で行われたWWE日本公演「WWE LIVE」。ことしは国技館2DAYSで行われるWWE日本公演だが、初日はあいにくの雨模様の中、7704人もの日本のユニバースが駆け付けた。


 左肩脱臼のため欠場中のイタミ・ヒデオが登場し、「日本プロレス界のレジェンド、WWEのホール・オブ・フェーマー、プリーズウェルカム!」と呼び込むと、今年WWE名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りした藤波辰爾が登場。
 色鮮やかな紙テープが投げ込まれたWWEのリングに立った藤波は「今まで本当にいろいろな闘いがありました。でも、この皆さんの声援があるからこそ精一杯レスラーとして闘えています。僕の息子LEONAもやっとデビューしたばかりです。人生チャレンジだと、冒険だと伝えました。これからいろいろな冒険があると思います。どうかこれからもうちの息子LEONAが、いろんな夢をこのリングで見られるようにしっかりまた応援よろしくお願いします」とあさいさつした。

シナとオーエンズの王者対決は反則決着

日本のファンから圧倒的な支持を受けたユナイテッドステイツ王者ジョン・シナ 【中原義史】

 メインイベントではユナイテッドステイツ王者のジョン・シナ。シナはNXT王者のケビン・オーエンズとノンタイトルマッチで対戦。圧倒的な支持を受け、優勢に試合を進めていたシナはジャンピングショルダー、スープレックス、ファイブ・ナックル・シャッフルとたたみかけると、アティテュード・アジャストメントの体勢に。一気に勝負を決めてしまうかと思われたが、これを逃れたオーエンズは同じ攻撃をシナにやってみせる。
 意地でもアティテュード・アジャストメント狙うシナは、飛び付きDDTからもう一度アティテュード・アジャストメントを狙うが、これをパッケージ・パイルドライバーで切り返したオーエンズ。シナも返す刀でアティテュード・アジャストメントを決めたがカウントは2。

 シナのダイビング・フェイマサーをオーエンズがシットダウン・パワーボムで切り返せば、シナもオーエンズのライツアウトをウラカン・ラナで切り返す。目の肥えた日本のユニバースを試合内容でも魅了するほど一進一退の展開に。勝負に出たオーエンズのムーンサルトプレスをかわしてヨシタニックを決めたシナ。だが、これもカウント2で返したオーエンズはついにライツアウトを決めてみせたが、シナはカウント2で返す。
 すると必殺技をキックアウトされたオーエンズがシナの背後から急所攻撃! 反則負けとなったオーエンズはNXTのベルトでシナを殴打しようとしたが、かわしたシナはアティテュード・アジャストメントで叩き付け、名勝負をブチ壊したオーエンズを制裁した。

日本マット凱旋デヴィットがジェリコと熱戦

約14カ月ぶりに日本マットに凱旋した“プリンス・デヴィット”ことフィン・ベイラー 【中原義史】

 新日本プロレスでプリンス・デヴィットとして活躍していたフィン・ベイラーが約14カ月ぶりに日本マットに凱旋。しかも同じように日本プロレス界で活躍したのちWWE入りしてスーパースターとなったクリス・ジェリコと対戦。
 日本のプロレスでよく見られる攻防を見せた両者だが、ベイラーは棚橋弘至の得意技であるスリングブレイドを決めると、新日本時代から得意技にしていたダイビング・フットスタンプを狙う。だが、これをかわしたジェリコは必殺のウォール・オブ・ジェリコへ。苦しみながらもどうにかロープに逃れたベイラーは、ジェリコを場外に追いやるとかつて新日本ジュニアで何度も見せたノータッチ・トペ・コンヒーロを発射。
 さらに立ち上がろうとするジェリコの後頭部にダイビング・フットスタンプを突き刺しリバース・ブラディサンデーを決めたがカウントは2。ジェリコもコードブレイカーで反撃すると、かつてのボス冬木弘道さんの得意技であるサムソンクラッチからウォール・オブ・ジェリコへとつなぐ。
 だが、丸め込みで切り返したベイラーはジェリコのライオンサルトを剣山で迎撃すると、ジョン・ウーで吹っ飛ばし倒れたジェリコにダイビング・フットスタンプを突き刺して勝利。日本のユニバースから喝采を浴びたベイラーを称賛したジェリコは、翌日に予定されているNXT王座挑戦に向けてエールを送った。するとベイラーも「オイオイ、トーキョー。お疲れ様デシタ。今日はアリガト。だけど明日NXTチャンピオンシップです。私はフィン・ベイラー、ガンバリマス!」と日本語であいさつしてみせた。
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