【DDT】KUDOがHARASHIMAを破り王座返り咲き=チームドリフが飯伏組を倒してV2

高木裕美

KUDO「オレがDDTの頂点」

6勝6敗1分のライバルHARASHIMAを下してKO−D無差別級王座に返り咲いたKUDO 【横田修平】

 31日のDDTプロレスリング「Audience 2015」東京・後楽園ホール大会では、KO−D2大タイトルマッチなどが行われ、超満員札止めとなる2200人を動員した。メインイベントのKO−D無差別級選手権試合では、KUDOが王者HARASHIMAを破り、約1年ぶりに王座返り咲き。8.23両国国技館大会の主役、DDTの頂点獲りをアピールした。

 両者は昨年、同王座をめぐって熾烈な戦いを展開。3月にKUDOがHARASHIMAから王座を奪うも、2カ月後に取り返された。戦績も6勝6敗1分の五分のライバルに対し、KUDOは序盤から得意の蹴りを炸裂。開始5分でキックをアゴ先にクリーンヒットさせ、意識を飛ばすと、その後も要所要所でダブルニーを連発。HARASHIMAのつるべ落としで脳天から叩き落とされながらも、蒼魔刀は徹底的にブロックすると、必殺のダイビングダブルニードロップ2連発でトドメをさした。

 試合後、ガンバレプロレス代表の大家健より対戦表明を受けるも、「オレはエビスコ酒場の店長、あいつは平社員。誰でも来い。負ける気がしない」と一蹴したKUDOは、「オレがDDTの頂点、DDTのエース。両国も、その先も、オレがベルトを守り続ける」と、前王者のHARASHIMA以上の絶対的王者に上り詰めると宣言した。

チームドリフ「ベルトは守り続ける」

KO−D6人タッグ王者チームドリフが飯伏率いるゴールデンストームライダースを退けてV2 【横田修平】

 KO−D6人タッグ選手権試合では、チームドリフの石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬組が、ゴールデンストームライダースの飯伏幸太&佐々木大輔&宮武俊組を退け2度目の防衛に成功した。飯伏と佐々木の同時トペや、宮武の公開ドーピングにヒヤリとさせられる場面はあったものの、石井がニールキックで宮武を仕留め、王座を死守。改めてチームの絆を確かめ合った3人は、「これからもベルトを守り続ける」とガッチリと手を組んだ。

謎の外国人がT2ひーに合格

謎の外国人スパークスとエリスを加えて5人となった“T2ひー” 【横田修平】

“T2ひー”新メンバーオーディションでは、海外から参加を表明した謎の外国人、デヴィン・スパークスとリック・エリスがまさかのミラクルを起こした。8人タッグ形式で試合が行われ、平田一喜とともに陽気にダンスを踊ってみせた2人だが、肝心のフィニッシュとなるはずだった合体のダイビングヘッドバット&ニーが、飛距離が届かず失敗。だが、審査員を務めた高木三四郎と大鷲透は「わざわざ海外から来て、当たらないんだぞ」と、そのハプニング自体も含めて合格と判定。今後、“T2ひー”はこの2人を含めた5人で活動していくことになった。

吉本芸人がプロレスとの二刀流目指す

吉本の若手芸人「てのりタイガー」の渡瀬がプロレスデビューを目指してDDTに入団することが発表された 【横田修平】

 吉本クリエイティブエージェンシー所属のお笑いコンビ「てのりタイガー」の渡瀬端基が、吉本とDDTの2団体所属としてプロレスデビューを目指すことが発表された。長野県出身の24歳で、176センチ75キロ。野球、水泳、バスケットボールなどのスポーツ経験のある渡瀬は、芸人として活動しながらも、プロレスラーになる夢もあきらめきれず、2足のわらじを決断。高木社長も、自分でジムに通ってウェートトレーニングに励む渡瀬のやる気と情熱を高く評価しており、今後、若手のDNA枠でデビューを目指していくことになった。

 すでに渡瀬は芸人レスラーの先輩であるレイザーラモンのHG、RGにも報告。「オレたちの夢はおまえに託した」とエールを受けており、将来的には「2団体所属」の元祖である飯伏幸太、さらには初めて見たプロレスラーである獣神サンダー・ライガーとの対戦を熱望した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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