小久保監督「真のトップチームを作る」 開幕は日韓戦 プレミア12の組分け決定

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強豪国、宿敵がそろったグループB

 言わずと知れた野球の母国・米国、2013年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を全勝で制したドミニカ共和国、過去何度も激闘を繰り広げた韓国、多くのメジャーリーガーを輩出しているベネズエラとメキシコ。

 11月開催の「第1回WBSCプレミア12」のグループ分けが20日に発表され、野球日本代表「侍ジャパン」は前述の5カ国とともにグループBに入った。発表を受けて記者会見に応じた侍ジャパンの小久保裕紀監督は「非常に強いチームの集まり」と率直な印象を口にした。
 一方でこの大会に対するMLB側の対応は固まっておらず、メジャートップクラスの選手がどの程度参加できるかは決まっていない。トップクラスの参加状況次第では、各チームの戦力にも大きな変化が予想される。
 
 不確定要素が多いこの大会だが、11月8日に札幌ドームで行われる開幕戦は大きく盛り上がるだろう。開幕戦のカードが日本対韓国に決まったからだ。両国の対戦は2009年3月23日の第2回WBC決勝以来、6年8カ月ぶり。プロ選手の参加が解禁された1999年シドニー五輪予選以降、トップチームは15試合を戦い、日本は6勝9敗と負け越している。

 開幕戦について、小久保監督も「韓国との戦いは過去の歴史を振り返っても非常に熱い試合になった。その試合が日本の札幌で行われることもあり、身が引き締まる思い」と、感想を語った。また、NPBでプレーする韓国人選手も多いことについて触れ、「同じチームで日本シリーズを戦った選手が1週間後には敵になっている可能性もある。メンバーの心境などを考えると見どころの多い試合になるだろう」と普段のチームメイトが国の威信を背負って対決することへの期待を寄せた。

経験や年齢は問わない真のトップチームを

 注目されるのはやはりメンバー編成だろう。小久保監督は13年秋の就任以来、台湾遠征、日米野球、欧州代表戦と3大会で采配を振るったが、世界一をかけて戦う国際大会は今回が初采配となる。

「過去に招集した選手を中心に視察している。(日米野球で初選出の)山田(哲人/東京ヤクルト)のように1年でブレークした選手も視野に入る。幅広く選手を追いかけたい。真のトップチームを作るという意味では、ベテランと言われる選手でも、代表にふさわしい成績を残している選手は対象に入る」と代表経験や年齢を問わない選考になる考えを述べた。

 また、WBCとは異なるシーズン終了後の11月開催という点については「いい形でシーズンを過ごした選手を招集できるメリットはある。だが、いっぱいいっぱい投げたローテーション投手の招集など、新たな問題は出てくると思う」と見解を明かした上で、NPB12球団への理解を今後も求めていく方針を語った。

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