浅田真央が現役続行「達成感を感じたい」 「THE ICE」記者会見 一問一答

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アイスショー「THE ICE」の会見で、現役続行の意思を明言した浅田真央 【坂本清】

 フィギュアスケート女子のバンクーバー五輪銀メダリストで、昨年の世界選手権を最後に休養していた浅田真央が18日、都内で行われたアイスショー「THE ICE(ザ・アイス)」の会見に出席し、現役を続行することを表明した。

 以下は、会見での一問一答。

自然と試合が恋しくなった

1年間の休養を経て、「自然と試合が恋しくなった」と話す浅田 【坂本清】

――(現役復帰に関して)今の心境や状況は?

 1年間、休養してきたのですが、自然と試合が恋しくなり、試合で良い演技ができたときの達成感をまた感じたいなと思い始めたのも、1つの理由です。それだけではないので、何とも言えませんが、今は試合に出場できる状態に持っていくために、毎日練習しています。

――いつ頃からそのような気持ちに向いてきたのか? 試合に戻った場合、今の時点ではどのように考えているか?

 ブログにも載せましたが、3月に先生(佐藤信夫コーチ)に相談しにいき、5月から先生とともに練習を始めています。ソチ五輪が終わって、世界選手権が終わってからというのは、私自身も「最後の1年にしよう」と思って頑張ってやってきましたので、やり切った気持ちが大きくて、スケートをまたやりたいなと思うことがなかったです。

 その後はスケートをやらない生活が長かったんですが、その中でスケートを滑ったときに、やっぱり自分にはスケートが欠かせないんだなと思い始めました。それから練習を重ねていくうちに、「あ、自分は試合に出たいのかな」と思い始めました。

――五輪についてはどうか? ソチ五輪の直後は、(次回の平昌五輪は)考えられないといっていたが、現時点ではどうか?

 今シーズンがスタートして練習をしていますが、本当に何があるか分からないので、うまくいけば試合に出られるかもしれないですし、出られないこともあると思います。今の時点では五輪については考えていません。今は、自分が持っている目標に向かって、(練習を)やっています。

――復帰を考える上で、ファンの声援やメッセージは決断に影響したか?

 ファンの方にはお手紙をいただいたり、いろいろな方に声をかけていただき、私自身、たくさんの方に応援されているんだなというのをあらためて感じました。人それぞれで、「まだできるよ」と言う方もいれば、「もういいんじゃないの」と言う方もいました。でも最終的には自分が決めることなので、やりたいという気持ちが出てきたから、こうして今、試合に向けて練習を再開しました。

最低、去年の世界選手権のレベルまでは戻したい

「今は目標に向かって、突き進んでいる」と、「ハーフハーフ」と揺れ動いた気持ちはなくなった 【坂本清】

――今の目標は?

 今の目標としては、以前のようなレベルまで、去年の世界選手権のレベルまでは、最低、そこまでもっていかないと試合には復帰できないと思っています。ですので、そのレベルまで戻すことが今の目標です。

――去年は「(現役続行は)ハーフハーフ」と言っていたが、どういう流れで変わっていったのか?

 今こうして決断をして、試合に向けてやっている気持ちというのは変わりがなくて、100%で臨むつもりでやっています。でもその状態にいくまでに、「50−50%」になったり、「90−10%」になったり、いろいろと「できるんじゃないかな」「できないんじゃないかな」と、繰り返してきました。でも今は、自分が持っている目標に向かって、(練習を)やっているという感じです。

――復帰する割合が低くなったこともあるか?

 そうですね。ソチ五輪が終わったシーズンは、私自身、やめる気持ちの方が強かったです。今はその気持ちはないですね。

――心が動いた最大のきっかけになった人はいるか?

 本当に多くの方から、本当にいろいろな言葉をいただきました。本当に嬉しかったですし、考えることも多かったんですが、1つというのはなかなか答えられないです。でも、自分の目標を達成するには、自分の強い気持ちがないと達成できないと思います。最終的には自分が決めたことなので、責任を持ってやっていきたいです。

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