弾丸ヤンキースがタッグリーグ2連覇 王者KESを倒しGHC王座挑戦アピール

高木裕美

GHC王者組KESに完勝しグローバル・タッグリーグ2連覇を達成した弾丸ヤンキースはベルト挑戦をアピール 【前島康人】

 プロレスリング・ノア「グローバル・タッグリーグ戦2015」最終戦となる4日の東京・後楽園ホール大会では、超満員となる1740人を動員した。
 メインイベントの優勝決定戦では、Aブロック1位の杉浦貴&田中将斗組vs.Bブロック1位のランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組が激突。弾丸ヤンキースがKESを倒し、史上初の2連覇を達成した。

5.10横浜でリマッチ王座戦実現か

スライディングDからオリンピック予選スラムの必殺連係でKESを粉砕 【前島康人】

 最終公式戦をわずか5分足らずで勝利し、スタミナが有り余っているKESに対し、激しい肉弾戦を繰り広げてきた弾丸ヤンキースは青息吐息。開始早々、田中がキラーボムのエジキとなり、杉浦が5分以上に渡って2人につかまる苦しい展開となる。だが、その後は流れを引き戻すと、アーチャーのムーンサルトプレスを杉浦がかわしたところへ、田中がスライディングDをクリーンヒット。すかさず杉浦がオリンピック予選スラムでマットに突き刺し、3カウントを奪い取った。
「プライベートでは浮気してるかもしれないけど、プロレスでは相思相愛」と互いの絆の深さをアピールした弾丸ヤンキースは、2連覇の偉業達成に「今年もオレたちがプロレス界のタッグを引っ張っていく」(田中)と満面の笑み。5日もZERO1の後楽園大会でNWAインターコンチネンタルタッグ王座の防衛戦(佐藤耕平&大谷晋二郎組)が控えるハードスケジュールながら、杉浦は「結果は残した。ベルトに挑戦する」とGHCタッグ王者組に宣戦布告。
 一方、敗れたアーチャーも「まだ頭が痛い。だが次は、次こそはお前らをなぎ倒し、生き埋めにしてやる」とリベンジを誓ったことから、早ければ6日後の5.10横浜文化体育館大会で、GHCヘビー級タッグ王座をかけた両軍のリマッチが実現することになりそうだ。

丸藤が最後の前哨戦でみのる組に屈辱敗

5.10GHC王座戦最後の前哨戦で丸藤は手痛い黒星 【前島康人】

 5.10横浜文化体育館でのGHCヘビー級王座戦を前にした最後の前哨戦では、王者・鈴木みのるが挑戦者の丸藤正道に手痛い黒星を食らわせた。
「グローバル・タッグリーグ戦2015」最終公式戦で、丸藤&中嶋勝彦組はみのる&飯塚高史組と対戦。4.11新潟大会では同一カードで勝利を収めているだけに、勝って優勝決定戦進出は確実かと思われたが、鈴木軍はセコンドの乱入や凶器での反則攻撃で翻ろうすると、丸藤が動けない間に、飯塚のアイアンフィンガーフロムヘルからみのるのゴッチ式パイルドライバーで中嶋を沈めた。敗れた丸藤組は無言で控室に直行。王様・みのるが、丸藤組の野望を打ち砕き、横浜決戦へ精神的揺さぶりをかけた。

ジュニア前哨戦はノア軍が至宝奪回に弾み

小峠は鈴木軍のお株を奪う奇襲攻撃。タイチとの王座戦へ弾みをつける勝利 【前島康人】

 横浜でのGHCジュニアヘビー級&GHCジュニアタッグ王座のダブル前哨戦として、タイチ&TAKAみちのく&エル・デスペラード組vs.小峠篤司&小川良成&ザック・セイバーJr.組が6人タッグで前哨激突。鈴木軍はこの日も木槌などの凶器を持ち込み好き勝手に暴れ回るも、デスペラードのイス攻撃を小川がカットすると、小峠がタイチにキルスイッチ。セイバーがTAKAをジムブレイクスアームバーでとらえる好連係で勝利をつかみ、至宝奪回に弾みをつけた。
 だが、敗れたTAKAは涼しい顔で「やりましょうや。ヨッシー小川さんとザッコ。あの2人なら不足はないな」とニヤリ。タイチはベルトを踏みにじりながら「必死になればなるほど、ボロボロにしてやりたいな」と、さらなる屈辱を味わわせると予告した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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