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技術の高さに脱帽! 車いすテニスの魅力
杉山愛コラム「愛’s EYE」
  • WOWOW

ルールは一般のテニスとほぼ同じ

全仏オープンから車いすテニスの四大大会がWOWOWでテレビ放送される。写真は日本の第一人者である国枝慎吾(左)と上地結衣
全仏オープンから車いすテニスの四大大会がWOWOWでテレビ放送される。写真は日本の第一人者である国枝慎吾(左)と上地結衣【写真提供:WOWOW】

 WOWOWでは全仏オープンから四大大会での車いすテニスの放送をスタートさせるそうです。四大大会では今、同時期に同じ会場で車いすテニスのトーナメントも開催しています。ただ、開催されるのは大会第2週の後半ですから、私も現役の頃はそれを見るためには自分も勝ち残っていなければならなくて、その意味では、私たちにとっても車いすテニスを観戦できる機会は貴重でした。その車いすテニスがテレビで放送され、多くの方々に見ていただけるのはうれしいことですね。


 車いすテニスは、ツーバウンドでの返球が認められていること以外は、コートの広さ、ネットの高さなど、一般のテニスとまったく同じルールで行われます。


 私が初めて見たのは、日本の車いすテニスの先駆者、斎田悟司選手の試合でした。選手のみなさんのプレーが考えられないほどレベルが高く、びっくりしたのを覚えています。もちろん打球技術も高いですし、なんといっても車いす操作、つまりチェアワークが神業的な技術のように思えました。考えられないくらいのスピードで動き、急に止まったり。そのクイックネスは、私にとって想像を絶するものでした。しかも、利き腕にラケットを握りながら、両手で車いす操作を行うのです。そうしてボールのバウンドにタイミングを合わせるというのは、私にはとてもできることではありません。


 また、私自身、テニスとは将棋のように組み立てて相手を崩す、奥深いスポーツだと思っています。車いすテニスは1本のショットで決めるというより組み立てが見られるので、そこもすごく面白いと感じました。

全仏はチェアワークが鍵に

 ただ、今では、選手たちはより攻撃的なスタイルになってきています。ネットプレーも増えているし、グラウンドストロークはトップスピンの回転量など、どんどんショットが力強いものになっています。男子はほとんどワンバウンドでの返球で、ラリーのテンポも速くなっています。


 男子は特に、サーブも威力がありますね。下半身からの力を使わずに打っているとはとても思えません。私も、いすに座って上半身の動きに限定したサーブの練習をすることがあるのですが、ボールがネットを越えないこともあるんです(笑)。だから、その難しさはよく分かるのですが、選手の皆さんはそれを常に行っているわけで、技術の高さには脱帽するばかりです。 


 最初はもう少し長くラリーをするイメージもあったのですが、今は全然そうではありません。これはすごい進歩だと思います。世界中の選手たちが国枝慎吾選手のアグレッシブなプレーを見て、それに引きずられてみんなのレベルが上がっているというのもあると思います。


 チェアワークはサーフェスによって全然違うと聞きました。レッドクレー(赤土)の全仏は、より難しいアジャストが求められるようです。クレーはボールが跳ねるので、自分の打ちやすい高さでとられなかったり、ライジングでとらえなくてはいけなかったりという難しさもあると思います。その意味でも、他のサーフェスよりも余計にチェアワークが鍵になりそうです。



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