鈴木軍に快勝の丸藤「風はオレたちに吹いている」 弾丸ヤンキースが開幕2連勝で優勝宣言

高木裕美

鈴木軍に快勝した丸藤は「風はオレたちに吹いている」と反撃宣言 【横田修平】

 プロレスリング・ノア「グローバル・タッグリーグ戦2015」第2戦となる20日の東京・新宿FACE大会では、満員となる380人を動員した。
 メインイベントでは、GHCヘビー級&GHCジュニアタッグ王座のダブル前哨戦として、鈴木みのる&飯塚高史&エル・デスペラート組vs.丸藤正道&中嶋勝彦&小川良成組が激突。GHC4大タイトルを独占する鈴木軍に対し、5.10横浜文化体育館でのリベンジを誓うノアが勝利した。

ベルト奪回へ丸藤「まずはタッグリーグ優勝」

虎王でデスペラードを仕留めた丸藤 【横田修平】

 鈴木軍はリングインと同時に奇襲攻撃。みのるは横浜決戦を前に丸藤の顔面を壁に打ち付けると、鉄柱やイス攻撃で丸藤のヒザを破壊。試合終盤には、スリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーを狙いに行くが、これをベテランの小川がカット。丸藤のトラースキックから小川がデスペラードをバックドロップで投げ、丸藤が虎王でフィニッシュを決めた。

 怒り狂う鈴木軍を涼しい顔で見送った丸藤は「風はオレたちに吹いている」と王座奪回へ向け順風満帆ぶりをアピール。「まずはこのグローバル・タッグリーグ戦を勝彦と優勝する」と、上昇気流で頂上へ一気に突き進むと訴えた。

2連勝で大一番の丸藤組戦へ弾み

スライディングDでマイバッハコンビを粉砕し開幕2連勝 【横田修平】

「グローバル・タッグリーグ戦2015」公式戦では、2連覇を狙う弾丸ヤンキースの杉浦貴&田中将斗組が、マイバッハ谷口&マイバッハ2号組を破り2連勝。谷口が随所で繰り出すさすまた攻撃や、正体不明の2号の多彩なテクニック&パワーに苦しむ場面もあったが、杉浦が雪崩式フランケンシュタイナーで2号をマットに叩きつけたところへ、田中がスーパーフライで急降下。さらに裏拳、ラリアット、垂直落下式ブレーンバスター、スライディングDと怒とうの猛攻で振り切った。
 勢いの止まらない杉浦は、26日の北海道・札幌テイセンホールで迎える大一番の丸藤&中嶋組戦について「場所は札幌。パートナーは田中。負ける要素はない」と断言。田中も「札幌は去年優勝したゲンのいい場所」と、全勝優勝へ自信を深めた。

KESが鈴木軍対決を制し初白星

鈴木軍対決を制し初白星を挙げたアーチャー&スミス組 【横田修平】

 まさかの黒星スタートとなったKESのランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組は、シェルトン・X・ベンジャミン& ブライアン・ブレーカー組との鈴木軍同門対決を制し初白星。鈴木軍の正式メンバーではないブレーカーに不信感ありありのアーチャーがあいさつがわりの奇襲攻撃を放つと、その後も観客の声援に噛み付くなど、苛立ちを爆発。だが、スミスが冷静に流れを引き寄せ、合体のキラーボムでブレーカーを仕留めた。
 試合後は4人で拳を付き合わせて、絆を確かめ合うと、アーチャーは「オレたちはキラーボムで勝利しまくるぜ!」と絶叫した。

 モハメド ヨネ&池田大輔組は、齋藤彰俊&クワイエット・ストーム組を倒し2連勝。ストームの50cm腕ラリアットをかわしてのラリアットで勝利したヨネは「前半から飛ばして、このまま全勝優勝する。鈴木軍にこのままベルトを巻かせておくわけにはいかない」と息巻いた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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