弾丸ヤンキースが2連覇へ向け好発進 GHC王者組が伏兵にまさかの敗北=ノア

高木裕美

弾丸ヤンキースは強敵TMDKを破りタッグリーグ2連覇へ向け好スタート 【前島康人】

 プロレスリング・ノア「グローバル・タッグリーグ戦2015」開幕戦となる19日の東京・後楽園ホール大会では、公式戦4試合などが行われ、1280人を動員した。
 メインイベントでは、弾丸ヤンキースこと杉浦貴&田中将斗組が、TMDKのマイキー・ニコルス & シェイン・ヘイスト組を破り白星発進。2連覇へ向け好スタートを切った。

杉浦「優勝してベルトを必ず奪い返す」

杉浦のタイガースープレックスからのオリンピック予選スラムで完勝 【前島康人】

 これまでもGHCタッグ王座をめぐり激闘を繰り広げてきた両軍は、序盤からエンジン全開。20分を超える激闘となると、TMDKの必殺技サンダーバレーを阻止した杉浦が、田中のスライディングDによるアシストを受け、ヘイストにタイガースープレックス、オリンピック予選スラムとたたみかけて勝負を決めた。
「最高で最強の相手」と認めるTMDKから白星を挙げた杉浦は「優勝が最低条件。あのベルトを必ず奪い返す」と気合十分。田中も「まずはこのリーグ戦、どこにも負けずに優勝、2連覇。それだけ」と、全勝優勝への揺るぎない自信を見せ付けた。

みのる挑発「ベルトを獲り返してみなさい、ボクたち」

みのるはバイバッハのマスクを再三はがしにかかるなどやりたい放題 【前島康人】

 GHCヘビー級王者の鈴木みのる&飯塚高史組は、超危暴軍のマイバッハ谷口&マイバッハ2号組に快勝。谷口のマスクを剥ぎ取ることはできなかったものの、さすまた攻撃を振り切ったみのるが、2号をスリーパーからのゴッチ式パイルドライバーで粉砕した。
「オレはGHC、鈴木みのるクラウンだ。オレがプロレス界の王様だ」とベルトを手に勝ち誇ったみのるは、「タッグリーグ(優勝)の称号を、ベルトを! 自分たちの力で獲り返してみなさい、ボクたち」と、とことん上から目線で挑発した。

伏兵ヒーロー&カバナが王者組から大金星

クリス・ヒーローは現GHCタッグ王者組から大金星 【前島康人】

 現GHCタッグ王者組であるKESことランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.組は、クリス・ヒーロー&コルト“BoomBoom”カバナ組に敗れ、まさかの黒星スタートとなった。
 ノアファンからの圧倒的な声援を受けたヒーロー&カバナは、再三のピンチに見舞われながらも大奮闘。KESにペースを握らせず、チームを分断すると、ヒーローが強烈なローリングエルボーパットでアーチャーに勝利。
 怒り狂うアーチャーに対し、スミスは「今日の勝利はただのラッキーにすぎない。だが人生で最悪のミステイクでもある」と喜びに沸くヒーロー組をいさめた上で、「このリーグ戦ではKESこそがノアマットで最強の存在だと証明する!」と、ここからの巻き返しと優勝を宣言した。

 森嶋猛欠場により、急遽結成されたスペル・クレイジー&北宮光洋組だが、モハメド ヨネ&池田大輔組に惜敗。ヨネのキン肉バスターに沈んだ北宮だが、「こんなもんで終わりじゃねぇ!」と反骨心をむき出しにした。

小峠が王者タイチから完ぺき3カウント

前哨戦で王者タイチから3カウントを奪取した小峠 【前島康人】

 GHCジュニアヘビー&ジュニアタッグW前哨戦として行われた10人タッグマッチでは、前ジュニア王者の小峠篤司が、現王者のタイチのタイチ式外道クラッチを切り返して3カウントを奪取した。
「狙ってた通り。あんな実力も技もないタイチが、外道クラッチに頼るのは分かっていた 」と、タイチの手数の少なさを揶揄した小峠は、「オレから悪いムードを変えていく。すべての流れを俺が獲り返す」とベルト奪回を宣言。一方、敗れたタイチは自分のことは完全に棚に上げて「パクリしか出来ないのか」と挑戦者をこき下ろした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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