無良「どの選手も最後まで頑張った」=フィギュア国別対抗戦・トップ3会見

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表彰式で笑顔を見せる(左から)2位のロシア、優勝の米国、3位の日本 【坂本清】

 今季のランキング上位6カ国によって争われるフィギュアスケートの世界国別対抗戦・最終日は18日、東京・国立代々木競技場第一体育館ですべての競技が終了し、日本は合計103点の総合3位で、2大会連続の銅メダルを獲得した。優勝は米国で110点、2位はロシアで109点だった。

 以下は最終日終了後、代表して記者会見に出席した上位3カ国のキャプテン、日本の無良崇人、米国のエバン・ベーツ、ロシアのアレクサンドル・スミルノフのコメント。

無良「どの選手にも『お疲れさま』と言いたい」

3位に入った日本の無良は「本当にどの選手にも『お疲れさまでした』と言いたい」とチームメートをねぎらった 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】

――3日間の総括をお願いします。

ベーツ 素晴らしい大会だったと思います。ただ滑っているよりも見ているほうがストレスフルでした。特に最後の女子の接戦は手に汗を握るスリル感があったので、こういうことは珍しかったです。とはいえ、このチームは運命共同体でしたし、こういう体験をできて良かったと思います。

スミルノフ 選手やロシア協会の幹部の全員が国別対抗戦に満足しています。今回初めて3位以内に入れたということでうれしく思っています。

無良 世界選手権が終わって短い期間で準備した試合でしたけど、本当にどの選手にも「お疲れさまでした」と言いたいですし、自分の力を出し切ったという思いが各選手から伝わってきたので、この後は少し休んでまた来シーズンに向けてやっていけたらいいなと思っています。

スミルノフ「今回の結果には満足」

2位・ロシアのスミルノフは「今回の結果には満足しています」と充実感をにじませた 【坂本清】

――ロシアと日本のチームにお伺いしますが、この団体戦でさらに上の順位を狙えそうでしょうか? 狙えるとしたらどの種目でさらにポイントを稼ぐ余地があるのでしょうか?

スミルノフ さっきも言いましたが今回は初めて3位以内に入ることができて、それはすごく大きなことです。それにあたり、100パーセントの力を出し切って貢献してくれたのが女子のシングルです。それからアイスダンスも100パーセントの貢献をしてくれました。またアイスダンスの2人も組んでから日がまだ浅い中、よくやってくれたと思います。その一方でもっと点数を稼ぐ余地があるのは、男子のシングルとペアです。それでも今回の結果には満足しています。

無良 日本としてはカップル競技が少し弱いかなというのが実際にあるとは思うんですけど、ペアに関しては日が浅いですし、もっと伸びてくると思います。こうした部分をシングルでカバーする実力を備えているはずなので、僕らシングルのメンバーがリカバリーしていけば、もっと上の順位を狙っていけるのではないかと思っています。

ベーツ「個人ではなく集団の力で成し遂げた」

米国のベーツは、個人ではなくチームでつかんだ優勝だと強調 【坂本清】

――各チームのMVPを挙げるとしたらどの選手でしょうか?

ベーツ あくまでもチーム競技ですので、個人ではなく集団の力で成し遂げたことをお断りしつつも、一番大きな差となったのはペアのアレクサ・シメカとクリス・クニーリムがやってくれたフリーの演技だったのではないかと思っています。そこで大きな差が出た素晴らしい内容だったと思います。

スミルノフ 今日の試合を見れば分かるように、女子シングルの2人が一番貢献してくれたと思います。ですが、そろそろクロージング・バンケット(祝宴)が始まるので彼女たちはバスに乗って帰ってしまいました。私たちは遅れてしまいましたね(笑)。

無良 どの選手も最後の最後まで頑張ったと思うんですけど、日本チームとしてはやっぱり男子は羽生(結弦)君、女子は宮原知子ちゃん。その2人は現状のマックスのパフォーマンスを出し続けてくれたと思うので、2人を選出したいと思います。

――キス&クライで一番のチアリーダーは誰でしたか?

ベーツ 一目瞭然だと思いますが、ジェイソン・ブラウンが一番うるさかったと思います(笑)。

スミルノフ (踊りながら)私自身が一番のチアリーダーです(笑)。

無良 え〜誰だろう(笑)。う〜ん、日本チームの中では一番シャイでおとなしいイメージの宮原知子ちゃんが頑張って応援してくれていたので、彼女だと思います。
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