史上最大規模! 飯伏が久々の路上プロレスで大暴れ=DDT伊豆ぐらんぱる公園

高木裕美

22万坪の広大なスペースで壮絶バトル

路上プロレス史上最大規模となる伊豆ぐらんぱる公園には平日の昼にもかかわらず超満員となる500人が集結 【高木裕美】

 DDTプロレスリング史上最“広”路上プロレスが15日、静岡・伊豆ぐらんぱる公園で開催された。この日は、平日、さらに天気予報では悪天候が予想されていたにも関わらず、超満員となる500人のギャラリーが詰めかけた。
 これまでの路上プロレスの中でも史上最大規模となる22万坪を舞台とした今大会では、高木三四郎&葛西純組vs.飯伏幸太&佐々木大輔組vs.男色ディーノ&赤井沙希組vs.伊橋剛太&宮武俊組が4WAYマッチで激突。まずは芝生広場に設置された入場ゲートから選手が登場すると、青空の下、試合開始。普通の子供連れや、犬を連れたファミリーなども通りすぎる中、さっそくディーノが宮武のタイツを食い込ませて凌辱していく。
 間もなく選手たちは「元気の森」に設置されたアスレチックに移動。つり橋や縄ネットなどのアスレチックを利用し、思い思いに相手チームを痛め付けたり、ディーノの男色殺法が冴え渡る。

飯伏がゴーカートで大暴走

ゴーカートに乗り回す飯伏は選手たちを次々とはね大暴走 【高木裕美】

 選手たちは続いてゴーカートに乗車。コースを1周回って観客の声援に応えるが、物足りない飯伏が「もっと乗りたい」とばかりに暴走。止めに入った選手たちを次々とはねると、さらにはパートナーの佐々木までもがエジキに。あまりにもリアルな「人身事故」の光景に、観客もあっけにとられる。
 佐々木の元気が目に見えてなくなる中、試合は容赦なく続行。今度はリバーアイランドのコースを利用し、選手たちが水びたしになってバトル。赤井もずぶ濡れになって奮闘する。

 おもしろ自転車のコーナーでは、ズラリと並んだ珍しい自転車と共に、なぜか高木の愛車ドラマティックドリーム号まで置かれており、高木はさっそうと乗り込むが、ほかのおもしろ自転車たちに見た目のインパクトで負けて悔しがる。
 入口横のステージにあらかじめ築城されていたイスの山に高木が一瞬で自爆すると、今度はトランポリンへ。楽しそうに飛び跳ねて遊ぶ子供たちに混じって、飯伏がバック宙を決めると、さらに宮武にシットダウン式ラストライドを繰り出すが、勢いよく跳ね上がって自爆。これを真横で見ていた高木も、よせばいいのに佐々木にシットダウンひまわりボムを放ち、案の定自爆してしまう。
 飯伏はその後も身体能力を見せつけ、トランポリンを利用したその場飛び式フェニックススプラッシュも繰り出すが、3カウントならず。飯伏はブランコでも怪しい乗り方をして、試合に関係ない大石真翔に蹴りをぶち込むと、今度は射的コーナーに乱入。射的のライフルを選手に向けて発射しまくり、ダークな笑みを浮かべる。

ウォーターバルーンの水上戦に悪戦苦闘

ウォーターバルーンに悪戦苦闘の赤井沙希 【高木裕美】

 次に選手がやって来たのが、巨大な風船に入って水の上に浮かぶウォーターバルーン。プカプカと浮かぶ風船に足場を取られ、さすがの飯伏も立ち上がることすらできず。赤井は何度も転びながらも根性で立ち上がってみせるが、ほかの選手へ攻撃を加えることはできず。2人乗りに乗っていた佐々木は、宮武をクロスフェースでつかまえてギブアップを奪ったものの、今度はレフェリーが入れないためノーカウントとなってしまう。

110メートルスライダーからテーブルスプラッシュ

葛西は110メートル見晴らしスライダーから飛び降りてのテーブルスプラッシュで伊橋を粉砕 【高木裕美】

 途中、飯伏がかわいい犬を射的のライフルで脅したりしながら、風の丘へ移動。選手たちはディーノに押される形で、次々と110メートル見晴らしスライダーを滑走。体力のロスが激しい選手たちに対し、ディーノがここぞとばかりに生尻を突き出し、一気に勝負をかけるが、ことごとく赤井に同士討ちとなり、赤井の顔面が生尻にONする衝撃的な光景に観客も騒然。ここで飯伏が高台に上がり、ディーノめがけてムーンサルトプレスを決めるが、直後に伊橋が飯伏を捕獲し、メガホンを使って合図を送ると、何と遥か彼方の上空から、パートナーの宮武が「ジップライン〜風 KAZE〜」に乗って滑空。100メートル以上先から大空を駆け抜け、飯伏に捨て身のアタックを狙うも、直前であっさりかわされて伊橋に誤爆。すかさず飯伏がカバーに入ったところを、高木が消化器を噴射して阻止。すでにダメージを負った伊橋を連れ出し、テーブルの上に寝かせると、葛西が110メートル見晴らしスライダーから飛び降りてのテーブルスプラッシュで伊橋を粉砕。実に1時間以上に渡る戦いの末、クレイジー大社長コンビが勝利を飾った。

さらなる巨大施設進出に意欲

史上最大の路上プロレス成功でさらなる巨大施設進出に意欲 【高木裕美】

 相変わらず大人気ない勝ち方をした高木だが、お構いなく観客とハイタッチをかわして大はしゃぎ。試合後、伊豆シャボテン公園グループの吉村社長から「次は系列の伊豆シャボテン公園や海洋公園でもぜひ路上プロレスを開催してもらいたい」と、打診されると、高木は「史上最大の路上プロレスシリーズは今後も続くぞ!」とノリノリ。久々の路上参戦となったKO−D無差別級王者の飯伏も「楽しかったけど、次はもっと狂い散らかしたい」と参戦表明。路上初体験となった赤井は「1時間、私は何をしていたんだろう」と茫然自失となりながらも、「次に向けてイメージトレーニングをしたい」とリベンジを誓った。

■DDT「路上プロレスin伊豆ぐらんぱる公園」
4月15日(水)静岡・伊豆ぐらんぱる公園 観衆:500人(超満員)

<路上プロレス 4WAYマッチ>
高木三四郎&葛西純組vs.飯伏幸太&佐々木大輔組vs.男色ディーノ&赤井沙希組vs.伊橋剛太&宮武俊組

〇葛西純
(1時間5分31秒 テーブルスプラッシュfrom 110m見晴らしスライダー)
●伊橋剛太
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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