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「ファンのリクエストに応えていく」
事業会社トップが語る侍ジャパンの今後
侍ジャパン事業トップを務める今村氏。2回に分けてお届けする前編は、日米野球と欧州代表戦を振り返ってもらった
侍ジャパン事業トップを務める今村氏。2回に分けてお届けする前編は、日米野球と欧州代表戦を振り返ってもらった【スポーツナビ】

 常設化した野球日本代表「侍ジャパン」の事業を担う「NPBエンタープライズ」がスタートを切った。2015年1月1日には社長執行役員として、日本テレビスポーツ局長代理の今村司氏が着任。プロが主体となるトップチームのみならず、社会人代表やU−18といったアマチュア、女子代表までを扱い、野球の振興とともに、視聴率に代表される野球人気の回復を目指す。


 興行としても、昨年11月の日米野球、3月の欧州代表戦を立て続けに開催したが、今後、NPBエンタープライズはどんな事業展開を考えているのだろうか? 今村社長執行役員のインタビューを2回に分けてお届けする。前編は日米野球と欧州代表戦を振り返ってもらった。

厳しい意見をもらった2つの興行

日米野球、欧州代表戦とも「及第点ではない」と振り返る今村氏。テレビ視聴率はひとつの指標として見ていく考えだ
日米野球、欧州代表戦とも「及第点ではない」と振り返る今村氏。テレビ視聴率はひとつの指標として見ていく考えだ【Getty Images】

――NPBエンタープライズが設立し、日米野球と欧州代表戦が終了しました。まずはこの2大会を振り返っての感想は?


 満足はしていませんよ。現状、テレビの視聴率は悪かった(編集部注:日米野球6試合すべて1ケタ台、欧州代表戦は7.2%)わけですし、球場も満員になったわけではない。また、報道で見ても毎日取り上げられたわけでもなかった。私の中ではまだまだ。及第点ではないですね。「これから」という意識が強いです。


 私としては、いま野球の置かれている立場を冷静に分析できたと思っています。そして、まだ関係者の自覚が足りないと思っています。このままでは先人たちが育ててきた国民的スポーツが滅んでしまうという自覚をもっと持つべきです。野球ほどの大きなスポーツ文化は今後、なかなか出てくるものではないから、関係者全員で野球という文化を守っていくという意識を早く共有したいと思っています。


――満足できていないとのことですが、その判断基準はどこですか?


 侍事業には3つの大きな柱があります。1つ目はスポンサー収入。2つ目は興行収入。3つ目はテレビの放映権収入です。侍ジャパンを支援してくださる企業と球場で声援してくれるファンの方々、そしてテレビを観て応援してくださる視聴者の皆様に支えられているのです。この3本の柱がしっかりそろって事業として成り立ちます。その一番分かりやすい指標が地上波テレビの視聴率だと思っています。地上波でのプロ野球中継がなくなった理由は簡単です。人気がなくなったから。私は前職でテレビ業界にいたので、それがよく分かります。ですので、まず地上波の視聴率を上げていきたいとは痛烈に思います。


――そのために必要なことは何だと考えていますか?


 ファンの皆さんが見たいのは真剣勝負ですよね。視聴率を見ると、今回のマッチメーク、代表メンバーに対してファンの皆さんから「ダメ」という、厳しい意見をいただいたと認識しています。「何で大谷(翔平)投手がいないの?」「則本(昂大)投手がいないの?」「マー君(田中将大)がいないの?」「侍ジャパンって日本代表じゃないではないか」と言われてしまう。野球ファンのリクエストに応えることがわれわれの使命です。ですから、誰からも文句の出ない“MLBを含めたドリームチームの侍ジャパン”が見たいのであれば、それが実現できるよう、一層の努力をしていきます。

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