【K-1】武尊「最短記録で55kg王者になる」=60kg王者・卜部功也「KOがテーマ」
減量しんどくても順調な仕上がり
−58kg級Krush王者・武尊がK−1の−55kg初代王座決定トーナメントに参戦。優勝までの3試合で全試合KO決着、最短記録での王座奪取を宣言 【(C)M-1 Sports Media】
昨年11月の代々木大会で大雅をバックブロー一発でマットに沈め、鮮烈なK−1デビューを果たした武尊。今大会ではいよいよ−55kg初代王座決定トーナメントに出場し、K−1 WORLD GP−55kg王者のベルトを目指す戦いに挑む。武尊はシャドーボクシングとチームドラゴン渡辺雅和代表とのミット打ちを2分1Rずつ公開。ミット打ちでは体重の乗った右ストレート・右フック、キレのある左フックを叩き込み、調整が順調であることをうかがわせた。
Krushでは58kgを主戦場にしている武尊は、55kgで戦うために普段より3kg体重を落とさなければならない。昨年11月の試合は2年以上ぶりに55kgまで体重を落とし、「ずっと58kgで戦う体を作っていたので、55kgまで落とすのはしんどかったです」と振り返る。
普段58kgのメリットはパワー
普段は58kgでやっている分、55kg級ではパンチの威力に手応えを感じている 【(C)M-1 Sports Media】
もちろん58kgで戦っていることでのメリットもある。「トーナメントはパンチが有利。58kgのパワーが落ちないように気を使っているので、58kgのパワーを出せる体に仕上がっています」とパンチの重さには手応え十分で「1日3試合を戦うためにずっと走り込みを続けています。3試合ともフルラウンドにはならないと思いますが、そのつもりでスタミナをつけています。いつもより体重が軽くて無駄な重さがない分、スタミナはありますね」とスタミナ面の向上も感じている。
バチバチの打ち合いで全試合KO宣言
「全試合KOで優勝するつもりなので、最初からバチバチに倒しに行きます」と初っ端からエンジン全開での戦いを誓った 【(C)M-1 Sports Media】
武尊は準決勝で対戦経験のない瀧谷渉太、決勝で外国人選手との対戦を希望しているが、それは「寺戸選手と大雅選手には勝っているので、瀧谷選手に勝てば日本人を全員コンプリートできる。それにKO負けしていない相手をKOするのがモチベーションで楽しみ」だから。「瀧谷選手がKO負けしたところを見たことがないので、それが出来たらうれしいですね。瀧谷選手はちょこちょこ動き回るイメージがあるので、それを捕まえてボコボコにします。また僕はずっと世界の戦いたいという気持ちが昔からあるので、ヨーロッパの選手を倒すのも楽しみです」とキャッチフレーズでもある“ナチュラル・ボーン・キラー”(生まれながらの壊し屋)ぶりを垣間見せた。
人生をかけて世界ベルトを獲る
「トーナメントが決まった時から優勝すると決めている。Krushで58kgのベルトを獲った時以上に人生をかけて追い込んでいます。この大会で身体がボロボロになって限界になってもいいくらいの気持ちです。今回も人生をかけてK−1の世界一のベルトを獲りに行く」とK−1王者への覚悟を語った。
会見の最後、全試合KO優勝を掲げている武尊は「トーナメント3試合の合計で過去最短記録を超えます!」と宣言。2009年の「K−1 WORLD GP 2009 FINAL」でセーム・シュルトが打ち立てたトーナメント3試合の合計5分53秒という記録をも塗り替えるつもりだ。K−1史上最速の階級で、K−1史上最短記録王者の誕生なるか!?
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