ハリルホジッチ「心の底から勝利を願う」=国際親善試合 チュニジア戦前日会見
初陣となるチュニジア戦の前日会見に臨んだハリルホジッチ監督 【スポーツナビ】
4日間の合宿を振り返ったハリルホジッチ監督は「このトレーニングによって、2つのことを向上させたと思っている。選手は規律を持って、丁寧にトレーニングしていたし、とてもいい雰囲気を作ってくれた」と満足感を示している。
明日の試合に向けては「多くの選手に出番を与えたい」と語り、新戦力の起用を示唆。チュニジアは日本よりもFIFAランキング上では上位だが、「心の底から勝利を願っている」と初勝利への意欲を見せた。
新しい選手をプレーさせる
明日はおそらく新しい選手をプレーさせることになると思う。これまでプレー機会のなかった多くの選手に出番を与えたい。この2試合で、できるだけ多くの選手をプレーさせたい。何人かはけがしているが、一緒にトレーニングしてきた。1人の選手(乾貴士)は腹の調子が悪いということで、今日は部屋に残っているが良くなっている。
そしてこの場を借りて、一緒に仕事をしてくれた人たちにお礼を言いたい。特に丁寧にやってくれた選手には感謝している。彼らはたくさんのトレーニングをする中で、素晴らしい振る舞いをしてくれた。明日はチュニジアという素晴らしいチームと試合をする。FIFAランキングは(2015年3月12日発表時点で)25位、われわれより高いところにいる(編注:日本は53位)。それでも私は、心の底から勝利を願っている。そして明日、われわれのチームがどのようなプレーするか、本当に楽しみにしている。いろんな変化を起こしたが、良い試合になると思う。
──ここまでの合宿の手応えは? また明日はどんなフォーメーションで臨もうと考えているか?
このチームはまだ試合をしていない状態だ。2日間のトレーニングは、意欲的な素晴らしいものだった。明日の試合は日本代表にとって素晴らしいテストになる。相手はかなりフィジカルが強い。出場するであろう9人は、身長が185センチ以上だ。おそらく空中戦では、われわれを支配するだろう。それでも、われわれのクオリティーをしっかり使って対戦しようと思う。グラウンダーでスピードのあるパスを使い、できるだけ相手の背後を狙いたい。そしてディフェンスのプレッシャーは、かなりアグレッシブかつ正確にやっていきたい。われわれのゴールから30メートルくらいのエリアでは、無駄なファウルをしない。チュニジアはFKでは、高い身長を使ってかなり良い攻撃するので、(無駄なファウルをすれば)われわれのゴール前は危険な状況になる。
システムについてだが、その説明するには皆さんに1〜2時間残ってもらう必要がある(笑)。ボールを持ったら全員で攻撃し、ボールを失ったら全員で守備をする。今日の夜のミーティングで、彼らに攻撃も守備も詳細な役割を伝えるつもりだ。
ロシアへの準備は始まっている
4日間の合宿で、ハリルホジッチ監督は選手と積極的なコミュニケーションを取り、いくつかのメッセージを伝えたという 【スポーツナビ】
この3〜4日、ずっと選手と過ごしながらミーティングを重ねてきたし、われわれがどんなプレーをすべきかという分析に基づいていろんなビデオを見せてきた。いくつかの点で向上させないといけない。攻撃面に関してもかなり説明した。それから球際のところで、もっと激しく、勇気を持って行くように要求している。そしてわれわれの一番の目的はワールドカップ(W杯)に出場するということも伝えた。まだまだ数年後の話だが、(今から)考えないといけない。昨日の夜、合流した海外組と話をした。その後、国内組のグループともミーティングをして、正確なメッセージをいくつか伝えた。国内組、海外組、どうプレーするべきかを含めてだ。そのディスカッションを、彼らはきちんと受け取ってくれたと思っている。明日の試合のスタメンについては、今晩に言うかもしれない。何人か新しく入ってきたメンバーもいるので、そういった選手を勇気付けたり、怖がらないようにと伝えるつもりだ。この次、これほど多くの選手を招集するかは分からないが、今回のチャンスはものにしてほしいと選手には伝えた。
──初陣で最も求めるものは何か?
たくさんのことを選手に話してきたが、このチームには攻撃面でも守備面でも強くなってほしい。映像についても多くの分析をして、「この部分を向上させる必要がある」ということで選手たちに見せた。メンタル面では、もっと勇気を持って、もっとアグレッシブに、ということを伝えた。現代フットボールでは、球際で強くいかないと試合には勝てない。これから選手には、各クラブに帰ってからのための個人的なトレーニングを課そうと思っている。ただしこのチームに対して、私は楽観的に考えている。これまでトレーニングしてきて、とても満足している。これから時間をかけて、我慢しながらやってきたい。そうすれば、さらに高いレベルに成長できる。彼らには(それぞれの)役割を要求している。最初は冒険だが、それがロシアに続くことを期待している。何度も言っているが、ロシアにはツーリストとしていくつもりはない。何としてもW杯には絶対に行きたい。数年後の話だが、ロシアへの準備は始まっている。
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