古豪サクラゴスペルに最大Vチャンス 4度目の高松宮記念、今度こそ
4度目の高松宮記念挑戦、サクラゴスペルに最大のチャンスがやって来た! 【netkeiba.com】
横山典弘騎手のアドバイスで
「積み重ねてきた経験、心身の充実が大きい」と語る尾関調教師 【netkeiba.com】
「デビュー後、競馬を使っていくうちに気性の難しさが出てきました。体も強くはなかったので、精神面と体質面を考慮しながら、ゆっくりとレースを使ってきました。1つ1つ階段を上がっていったという感じですね」
明け4歳の1月と2月に、1000万特別と準オープンの特別を2連勝して、初めて重賞に挑んだ。それがGIの高松宮記念、ピンナ騎手騎乗で9着だった。
「あの時はもう少しやれるという気持ちもありましたが、人馬ともに経験のなさもあったのかなと思います」
4歳の夏に準オープンに降級し、秋には芝1400mの奥多摩Sで勝ち上がって、再度オープン入りを果たした。
「芝1400mで結果も出ていましたし、良い感じで競馬もできていたのですけど、この先、上を目指すにはこの条件だけを走らせるわけにもいかないですし、今後について考えていた時に、横山(典)ジョッキーから、芝の1200mに行っても十分対応できると進言を受けました。この馬は、普段の気性の悪さはあっても、競馬では乗りやすい馬ですし、1200mと距離を短くしてもマイルで走れなくなるタイプではないという判断もありました」
意気込みとは裏腹に……
「スプリント界が充実していた時期でもありましたから、その中でもやれるという手応えも感じましたし、GIで掲示板に載ったという嬉しさもありましたが、やはり負けたのは悔しかったですね」
それだけに、その年の秋のスプリンターズSと昨年の高松宮記念への意気込みは並々ならぬものがあった。しかし、それが裏目に出ることとなる。
「スプリンターズSはロードカナロアと最後の対戦となりますので、一矢報いたいという気持ちから、得意ではない夏を1度叩いて、スプリンターズSではブリンカーも装着しました。それが馬にとってしんどかったのかなと思います」
という尾関の言葉通り、スプリンターズSでは11着、続くマイルCSでは17着と大敗を喫する。
「昨年の高松宮記念の時は、ロードカナロアも引退しましたし、何とか決められないものかと思って、東京新聞杯から高松宮記念に向かうことにしました。まあ普通にオーシャンSを使っていれば走るのはわかっていたのですが、中京に輸送すると体が減るというのもありまして、レース間隔を開けるために東京新聞杯を使いました」
しかし、高松宮記念当日は不良馬場に見舞われ、まるで競馬にならず12着に終わり、「あの時はツキもなかったですね」と昨年を振り返った。