ハープ&ワンアンドはドバイで変わる! 不振のクラシック馬2頭が勝つ可能性

JRA-VAN

昨秋以降は勝ち星なし

不振のダービー馬・ワンアンドオンリー、しかしハーツクライ産駒の成長力はここからだ! 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 昨年のダービー馬ワンアンドオンリー、桜花賞馬ハープスター。この2頭が揃って同じ海外G1に挑戦となれば当然のように大きな話題になるはず。しかし、現状として両馬ともに昨秋以降は勝ち星に恵まれることなく、逆に不振に陥っているとさえ言われている。この様な中での海外遠征となって、結果を残せるのかと疑念を抱くファンも少なくはないだろう。そこで、現状を踏まえた上での2頭の勝利の可能性を考えてみた。

ハーツクライ産駒の成長力

 まずはダービー馬ワンアンドオンリー。同馬は昨秋の神戸新聞杯以降の勝利がなく、3戦続けて掲示板にすら載ることができていない。既にピークを越えてしまったとまことしやかに囁かれることもあるが、これはハーツクライ産駒の一つの特徴だ。ハーツクライ産駒は2歳時、それなりに勝ち上がってオープンクラスまで登りつめるも、3歳では2、3着の善戦が多く、古馬になってから再び成長するタイプが多い。同産駒のジャスタウェイやカレンミロティックを見れば分かるように、基本的に本格化するのは古馬になってからが多く、ワンアンドオンリーやヌーヴォレコルト、ウインバリアシオンのように3歳から頭角を現すパターンの方が珍しいのである。

 ハーツクライ自身も3歳時は大レースでなかなか勝ち切れず、ディープインパクトに土をつけたのも、ドバイシーマクラシックを勝ったのも古馬になってから。3歳時に菊花賞→ジャパンC→有馬記念と惨敗を喫したことも息子のワンアンドオンリーと重なる。そう考えれば、古馬となったワンアンドオンリーのレベルアップを期待することは不思議ではない。ここ数戦の不振でマークも薄くなる今回こそチャンスなのかもしれない。

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