「今日、ゴルフ始めます。」vol.5 フルショットでボールを打ってみよう!
ダウンスイング(切り返し〜フィニッシュ)
【写真:ALBA.Net】
(6)インパクト/ボールとクラブが当たる瞬間のこと
(7)フォロースルー(フォロー)/インパクトからクラブを振り切るまでの動き
(8)フィニッシュ/スイングの一連の動作が終わり、静止した状態
“振り上げるのは肩口まで”のイメージで十分
【写真:ALBA.Net】
石井 『無理してクラブを上げる必要はありません。手を高い位置に上げようと考えてしまうと、スイングの大前提である“スイング中、手元はつねに体の正面にある”が崩れてしまいますからね。せっかくハーフスイングでコツを覚えたのですから!』
「どこまで上げればいいか、基準はあるんですか?」
石井 『体の回転とともにクラブを上げていった時に、“手元が肩の高さまでで十分”という意識を持ってください。“肩まで!”と決めたとしても、惰性で適正なトップのポジションに収まりますから』
「手元を上げるのは肩までですね!」
【写真:ALBA.Net】
石井 『その通りです。ショットの正確性を高めるためには、スイングの再現性を高めなければいけません。“グリップを崩さないこと”“力まずにコンパクトに振ること”はスイングの基本ですよ。それでは打ってみましょうか!』
前傾角度を崩さない! お尻の位置も変えない!
【写真:ALBA.Net】
石井 『そうですね、何球か打っているところを見させてもらいましたけど、アマチュアがやりがちな重大ミスを犯していますね』
「え、なんですか? 教えてください!」
石井 『まず“チョロ”が起きる要因は、“カラダの起き上がり”です。初心者はダウンスイングの際に、アドレスで作った前傾角度を崩してしまうことが多いのです。カラダが起き上がることで、本来届くはずの範囲からクラブの軌道が外れて、ボールの頭を叩いてしまうのです。空振りしている人も起き上がりが原因ですね。マットを叩いてしまっている人は体を前に倒しすぎているのが原因ですね』
石井 『“前傾角度を変えない”“お尻の位置を変えない”この2つは安定したショットを打つための絶対条件ですよ』
胸の中心と左ヒザを結んだ軸がスイングの基準
【写真:ALBA.Net】
石井 『段々とスイングらしくなってきましたよ。ここでもうひとつスイングのワンポイントを授けましょう』
「ぜひお願いします!」
石井 『胸の中心と左ヒザを一本線で繋いだ軸を意識してください』
「へ? 軸ってなんですか?」
【写真:ALBA.Net】
石井 『グリップ、アドレス、ハーフスイング、そして今回話したことが、スイングの基本中の基本です。初心者のうちから取り組んでいけば必ず成長スピードが早くなりますよ』
「今まで教えてもらったチェックポイントをこなして、絶対に上手くなってみせます!」
打つ方向を決めなければ、打つ意味なし!
【写真:ALBA.Net】
「目標? とりあえず漠然と、前のほうに真っすぐ飛べばいいんじゃないですか?」
石井 『練習場で最もダメな行為は、狙う目標もなく適当にバカスカ打って“真っすぐ飛んだからOK”と納得して帰ることです。ゴルフは目標に向かってボールを打っていくスポーツですから。プロゴルファーだって毎回目標に対して真っすぐ向けていません。ちょっと右を向いたり、左を向いたりっていうのはしょっちゅうですよ。アマチュアが自分はつねに目標に対して構えられているなんて思うのは大間違いなんですよ!』
「……ごめんなさい。“真っすぐ構える”ということを舐めてました」
石井 『わかればよろしい。打席についたら、まずマット上の線になっている場所を確認して、その線がどこを向いているのか必ず把握してください』
【写真:ALBA.Net】
(2)アドレス時の両ツマ先を繋いだ線が、マットの線と平行になっているかチェック
(3)両肩の向きマットの線と平行になっているかチェック
(4)ボールを打って目標に対して真っすぐ飛んだらOK
石井 『これが出来たら、“狙ったところにボールを打てている”ということです』
『石井プロありがとうございます。このまま練習を続けていけば、すぐにコースデビューできますか?』
石井 『今回は7番アイアンのみレッスンでしたが、基本的にはスイングの本質は変わりません。ですがゴルフにおいて、まだ教えていない重要なことがあります。それは“パッティング”です』
『パッティング? ああ、あのゲートボールみたいなやつですか(ああ、こっちはスイングと違ってチョロいな!)』
<次回、「スコアはすべてパッティングで決まる!」編に続く>