武藤、シングル戦3年ぶり黒星で王座陥落
新王者KAIに早くも鈴木秀樹が挑戦表明

気力のKAI、プランチャ3連弾

恩師である武藤からW−1王座のベルトを奪取して、頭を下げるKAI
恩師である武藤からW−1王座のベルトを奪取して、頭を下げるKAI【横田修平】

 8日のWRESTLE−1「WRESTLE−1 TOUR 2015 TRANS MAGIC」東京・後楽園ホール大会では、満員となる1200人を動員した。


 メインイベントのWRESTLE−1チャンピオンシップでは、王者・武藤敬司が3度目の防衛戦でKAIに敗れ王座転落。新王者には早速フリーの鈴木秀樹が挑戦表明した。

 武藤は昨年11月に王座を戴冠。52歳の王者として各界に衝撃を与えてきたが、この日もコンディションが万全ではないことは否めず。それでも、30年のキャリアに裏付けられたテクニックで、KAIの左腕を徹底的に破壊。さらにはドラゴンスクリュー、シャイニングウィザード、ムーンサルトプレスといった得意技を惜し気もなく繰り出していく。だが、KAIは気力でこれをはね返すと、スプラッシュプランチャ3連弾で、かつての師匠から3カウントを奪い取った。

武藤、敗因は「スタミナ切れ…」

KAIの左腕に狙いを絞って攻めた武藤だが、最後は「スタミナが切れた」と3カウントを許した
KAIの左腕に狙いを絞って攻めた武藤だが、最後は「スタミナが切れた」と3カウントを許した【横田修平】

 シングルマッチでは12年3.20両国国技館での秋山準戦以来、実に3年ぶりの敗北を喫した武藤だが、サバサバした表情で「持久力がない。スタミナ切れだった」と敗因を分析。勝利したKAIに対しては「エースになるためのチケットはゲットしたけど、プロレスの神様は途中下車させると思う」と、厳しい言葉でエースへの道のりの険しさを訴えた。


 一方、ついに名実ともにWRESTLE−1のエースの座を手に入れたKAIは「武藤さんから獲った責任の重大さは受け止めている。これからWRESTLE−1をスタートさせる」と宣言。鈴木からの挑戦状を「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」と受諾した上で、「WRESTLE−1を盛り上げるためなら、何でもする。誰とでもやる」と、エースとしての自覚を見せ付けた。

チーム246、ZERO1タッグに勝利

チーム246が田中&小幡のZERO1タッグに勝利して勝ち誇るカズ&近藤
チーム246が田中&小幡のZERO1タッグに勝利して勝ち誇るカズ&近藤【横田修平】

 セミファイナルでは、WRESTLE−1タッグチャンピオンシップ王者組のチーム246ことカズ・ハヤシ&近藤修司組が、ノンタイトル戦でZERO1の田中将斗&小幡優作組に快勝した。近藤と田中は序盤から激しい打撃戦を展開。若い小幡も血気盛んにチーム246に向かっていくが、カズのトペスイシーダから近藤のキングコングラリアットに撃沈。勢いに乗るチーム246は、3月12日&13日に東京・新宿FACEで開催される両団体の全面対抗戦でも大暴れを予告した。


 また、チーム246への次期挑戦者決定戦として行われた、船木誠勝&黒潮”イケメン”二郎組vsAKIRA&征矢学組vsNOSAWA論外&MAZADA組による3WAYマッチでは、征矢が黒潮を超低空サンダーファイヤーパワーボム固め(逆さ押さえ込み)で3カウントを奪取し挑戦権を獲得。AKIRAの「丸め込みはしないんじゃなかったのか」というツッコミを、かつての冬木弘道さんばりの詭弁でかわした征矢は「今度こそオレたちがベルトを獲る!」と、2連敗中のチーム246へのリベンジを誓った。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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