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セリーナも恐れる今季注目の新鋭とは?
杉山愛コラム「愛’s EYE」
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トップ10入りも狙える逸材

全豪オープンでベスト4に進出し、注目を浴びたキーズとはどんな選手なのか
全豪オープンでベスト4に進出し、注目を浴びたキーズとはどんな選手なのか【Getty Images】

 1月の全豪オープンでペトラ・クビトバ選手(チェコ)、ビーナス・ウィリアムズ選手(米国)らを破ってベスト4に進出したのが、マディソン・キーズ選手(米国)です。


 彼女にはツアーに出たてのころから注目し、実際に試合をチェックしに行ったりしていました。そのころからサーブが武器で、見ていて体の使い方がすごく上手だなと感じました。まだ粗さはありましたが、「将来トップ10もいけるかなと」見ていてワクワクするような選手の一人でした。


 2年前にはインタビューもしています。選手に対するインタビューでは、勝ったあとの取材なら当然、機嫌はいいのですが、負けてしまった選手はあまり冷静でなかったり、早くこの場から去りたいという感じが伝わってくることもあります。ところが彼女は、確かアグニエシュカ・ラドワンスカ選手(ポーランド)とすごく競った試合をして負けた直後だったと記憶していますが、すごくすっきりした表情で応対してくれて、試合を振り返る分析も冷静で分かりやすいものでした。頭の中がすごくクリアだなと感じました。


 当時はまだ18歳だったと思うのですが、この若さでそんな能力があるのかと驚かされました。精神的に成熟している選手だな、なかなかこういう選手はいないなと感心したのを覚えています。


 性格的にも、明るいけれども、ちゃきちゃきした感じの明るさではなく、落ち着きがあるんです。選手によっては、コートを離れたときに、例えばプレーヤーズラウンジでの過ごし方などを見ていると「まだ若いな、幼いな」と感じることも少なくないのですが、彼女を見ていると「大人だな、実際の年齢より精神的な年齢が上だな」と感じられます。

上位陣が恐怖を感じるような選手

 10代半ばくらいから注目された選手ですが、ケガをしたり、結果が出なくて少しツアーから離れるなど、苦しい時期もあったようです。でも、それを一つずつ乗り越え、今年の全豪オープンではベスト4という立派な成績を残しました。今後の彼女から目が離せないと思ったのと同時に、いろいろな時期を乗り越えたからこそ、ひとまわり大きくなった彼女が見られたんだなと思いました。


 体の大きい選手(身長178センチ、体重66キロ)なので、初めは動きの面でまだ磨けそうな余地があると感じたのですが、全豪オープンを見ると、フィットネスが改善されて動きが良くなっています。もちろん、パワーも持っています。準決勝で対戦したセリーナ・ウィリアムズ(米国)は「ナンバーワンになってもおかしくない」と言っていましたが、それくらい上位陣が恐怖を感じるような選手だと思います。


(世界ランキングの)トップ10は間違いないと思いますし、さらにその上も……。上に行くには、ある程度早い段階でのトップ20入りは必要条件だと思うのですが、そこもクリアしました。


 まだ20歳になったばかり。将来が楽しみですね。



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