川淵チェアマン「新しい発見もあった」
bj、NBL代表者会合後の記者会見
bjリーグ、NBLの代表者会議を終え、会見に臨んだ川淵チェアマン
bjリーグ、NBLの代表者会議を終え、会見に臨んだ川淵チェアマン【スポーツナビ】

 日本バスケットボール協会(JBA)の改革を行う「JAPAN 2024 TASKFORCE(タスクフォース)」の川淵三郎チェアマンが、12日に都内で就任後初めてbjリーグ(ターキッシュエアラインズbjリーグ)、NBL(日本バスケットボールリーグ)の代表者会議に出席したことを受けて記者会見を行った。


 会見の冒頭で川淵チェアマンは、「検討している中身をオープンにしていく」と宣言。全面的に公開した両リーグとの代表者会議に続き、タスクフォースの進歩状況を報道陣に隠すことなく伝えた。


 今一番の問題をFIBA(国際バスケットボール連盟)からの資格停止処分ではなく、「日本代表が五輪予選に勝てないこと」と先を見据えた持論を展開した川淵チェアマン。理想と現実のギャップを問われると「これはずいぶんしんどい話」と前置きしつつも、「リオ五輪予選には(制裁解除を)絶対に間に合わせなければならない」と強い決意を改めて示した。また、今後のタスクフォース会議では、両リーグの代表者会議で明確に示した川淵チェアマンの意見をたたき台に協議を進めていくことも明言。本日の会議で「新しい発見」もあり、柔軟な考えを持ちながら今後の活動を進めていく姿勢を表した。


 以下は会見の要旨。

「トップリーグは代表強化の大きな役割を担っている」

登壇者:

川淵三郎(JAPAN 2024 TASKFORCE 日本チェアマン/公益財団法人 日本サッカー協会 キャプテン・名誉顧問)

境田正樹(JAPAN 2024 TASKFORCE メンバー/四谷番町法律事務所 弁護士)


川淵 バスケットボールの問題に関わってから、いかにバスケに関する報道が少ないかというのを、身をもって体験しました。これだけ多くの(報道関係者の)方にお集まりいただき心からうれしく思います。それとともに、検討している中身をオープンにしていくべきだと思っています。そうでないと皆さんに関心を持ってもらえない。記事にできるような、先を見据えた改革の手段を前向きに出して、バスケットボールファンの皆さんが関心を持ち、それ以外の方もこういうことをやっているんだと理解してもらえるんじゃないかと思います。


 今一番の問題は1976年の(モントリオール)五輪以来、男子の日本代表が五輪予選に勝てないということです。これを突破するためには代表の強化というものが絶対に必要であり、トップリーグの存在は大きな役割を持っているはずです。そこのところが曖昧模糊(もこ)となり、強い役割が果たせていなかった。今回の新しいリーグを作るということで、車の両輪として日本のバスケ界の発展のために尽力できればいいなと思っています。


――3月4日のタスクフォース会議で参加基準を決めるとのことだが、5000人規模のアリーナを確保できるめどがたったのかと、経営状況も条件になるのか? また、サラリーキャップ制の代わりに最低年俸を設けるべきとのことだが、いくらくらいが必要だと考えているのか?


川淵 NBLではサラリーキャップが1億5000万円、bjリーグが6800万円と言われていますね。選手の登録は12〜15人と決められています。12人であったとしても、bjリーグの場合は500万円ちょっと。NBLの場合は15人として1人1000万円。最低1000万円と僕は思っているのですが、いきなりbjリーグに対してそういうことをのんでもらえるのか分からないですけれど、少なくともそれくらいの夢を……夢と言える金額かどうか分かりませんけれど、200万円、300万円でプロと言えるのかと。


 例えば四国アイランドリーグ(四国4県のプロ野球独立リーグ)の場合は、年俸100万円という話があって、うまくいかないから80万円まで落としました。四国の場合は活躍するとプロ野球に行けるという大きな夢がある。ただ、バスケットボールの場合は上がないんです。サッカーの場合は、ヨーロッパの一流クラブからの引きがあって、夢が世界につながっている。


 バスケの場合は(NBAに行った)田臥(勇太)選手以来、今は富樫(勇樹)選手がNBAの2部で活躍していますけれど、そういうことから言うと世界につながっていない。だからこそ、日本のトッププロリーグでそれなりの給料をもらえないとバスケットボール選手としての最低限の夢はかなえられない。僕としては最低1000万円くらいのところで決めたいが、これは各クラブとの話し合いで決まるところです。


――代表者会議の中で企業チームの独立法人化をマストだと言っていたが、そのあたり企業チームはなかなか進めづらい印象。後押しするような方策はあるのか?


川淵 なかなか独立法人化しづらいという話は、前の段階では聞きましたけれど、タスクフォースができてからは僕のところには届いていません。こういう理由でできないんだと言われても、これはマストだから「作ってください」としか言いようがない。独立法人化しないとバランスシートその他、選手の年俸などが(保障されない)。各チームが企業努力をして、ちゃんと赤字でなく黒字で3年間いけているか。3年間赤字の場合には一つ下(のカテゴリー)に落とすということもやりたいと思っています。経営内容を明確にするためにも、独立した法人格を持たないと表に出ない。透明性について厳格にやっていかなければいけないと思っています。

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