恋愛もランニングもマニュアル通りはNG 走る女優×ランニングアドバイザー対談

デサント

【写真提供:デサント】

 マラソンブームの裏側で、継続できない約70%の燃え尽きランナーに対する解決策を、ドラマ「ガリレオ」(フジテレビ)等で女優として活躍しながら、3時間42分のマラソン自己ベスト記録を持つ高山都さんと、「週1回のランニングでマラソンは完走できる」の著者、真鍋未央さんの対談で探ります。愛とランニングの意外な共通項が浮き彫りになった前編に続き、後編ではその共通項を、さらに深堀りしていきます。

恋愛と同じで、ハウツー本を読むのはほどほどに

【写真提供:デサント】

真鍋 ストイックな人って、自分で自分のことを苦しめ過ぎていると思うんです。そういう人の特徴って、ハウツー本を読んでその理論を当てはめようとする人も多いんですけど、それはやめた方がいいかなぁと。幅広い選択肢と考えをもって、ゆるーく走ること自体を楽しんでほしいなと。

 恋愛だってそう、型にはまっちゃったら駄目じゃないですか。ハウツー本のノウハウに自分を当てはめようとする。私らしく僕らしくで、いいじゃないですか? 人間は性格も体型もみんな違うんだから、すべてに当てはまる成功する方法ってのはないかな。

高山 発想の転換というか、引き算思考は切り替えたほうがいいかなと思いますね。ダイエット目的だと、踊り場(体重の減少がパッタリと、止まる時期)となる時期が必ず訪れて、「走っててもやせないじゃん!」みたいな気持ちになるんですよ。そういう時こそ、焼き肉食べたいから、走ろうみたいな感じで、日常にあふれる楽しみと組み合わせてあげるべきだと思うんです。プラスマイナスゼロでもいいのかなって。

 もし、「どうしても体重を減らしたい」という方であれば、焼き肉とかケーキじゃなくて、新しいウェアを買うとか、何かをご褒美を自分に買ってあげるとか、ですかね。

――基本、走ることって「疲れる」という感覚の人が多いじゃないですか? 「走ることが気持ちいい」という感覚はどうやったら手に入るのでしょうか?

真鍋 大会に出るというのは大事かも。もちろん、フルじゃなくていいから5キロとか10キロとか。タイムとかを求めるんじゃなくて、みんなで一斉にスタートしてゴールするということを味わう、あの非日常の感覚が楽しいのかなと。それに大会のために練習するから、練習も続いて一石二鳥ですよね。

――何かのために頑張っている自分かっこいいとか、そういう感覚もありますしね。

高山 そのためにシューズもウェアもそろえたくなったり。1人で参加するのが嫌なら誰かと参加すればいいから。モチベーションを保つには大会が大事かなぁと。大会に出られるまでにちゃんと練習しようとかね。

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著者プロフィール

「すべての人々に、スポーツを遊ぶ楽しさを」を企業理念に、コーポレートブランドの『デサント』をはじめ、『マンシングウェア』、『ルコックスポルティフ』、『アリーナ』、『アンブロ』、『マーモット』等、幅広いフィールドで展開するスポーツメーカーです。ランニング、サイクリング、サッカー、ゴルフなど、スポーツを通じてアクティブになるための情報を紹介します。 

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