音楽があるから、僕たちは走り続けられる 走るタワレコ店員×元音楽番組MC対談
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高山都が厳選! ランにオススメなアーティストと曲
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高山 じゃあ、5アーティスト、紹介しますね!
まず、爆弾ジョニーっていうバンドです。北海道出身のまだ二十歳になったばっかりの男の子達なんですが、今メキメキと頭角を現していて、次はZepp東京でワンマンをするくらいの人気なんです。
彼らの何がすごいかと言うと、やんちゃなんですよ(笑)。でも、歌詞に強い説得力があって、たまに、ハッとさせられるんですね。「これが二十歳の子たちの考え方とか、言葉なんだ!」と思って聞くと、すごい背中を押されたれるんですよ。
サウンドもRockだけじゃなくって、たまにサイケやスカ、時にはパンクが入っていて、彩り豊かで面白くて。メッセージ的にも、ハチャメチャなロックなんですけど、一本、筋が通っていて歌詞も素晴らしくて。「これが20歳の若者の感性なんだ」って思いながら走ると、「ハタチの男の子たちがこんなに頑張ってるんだから、私も頑張らないと!」って思えるんですよ!
――そこにオチるんですね(笑)。
高山 はい(笑)。2、3年前に初めて彼らのライブを見たんですけど、「これは絶対売れる!」って衝撃を受けたんですよね。きっと来年くらいには、もっと多くの人に曲を届けられるバンドになる、すごい可能性を秘めたバンドですからオススメですね!
――ちょっと買って帰りたくなりました。ちなみに、一押しの曲は?
高山 「なあ〜んにも」が好きです。すごい歌詞がいいんですよ。超シンプルなんですけど、説得力が合って。誰もが最初は0からのスタートだったんだし、できない事は何もないということをストレートに表現している曲ですね。
――深いですね……。
高山 そう深いんです。これが二十歳の子達なんだって思うと。やんなきゃって思わされますもんね。で、次のアーティストは、ストレイテナーですかね。
私のプレイリストにも沢山入ってるんですけど、その中でも日本語の歌詞が強く出てる曲達は、ポジティブな気持ちにさせてくれるので、いいですね。
中でも、「Today」とかは太陽が昇り、光が射していくイメージを感じられて。太陽が昇るように、自然と私もゴールに迎えればいいなって思えるんです。メロディも鮮やかだし、堀江さんの声が伸びがいいの、Rockなのにしなやかな曲で。晴れた日に聞きたい曲ですね。
高山 えっと……氣志團! 昔から彼らが大好きで、よくライブも行くんですが、ライブにいくと嫌なこと、全部忘れられるんです。すっごいベタですけど、「ワンナイトカーニバル」とか流れると、すごく気持ちがあがりますね!
ライブの時も、針の振り切れ方とか、見てる人も聞いてる人もやってる人も楽しめるし、これを聴いちゃうと、走りたくない気分もなくなって、一気に楽しくなりますね!
――意外とキーが高かったりするんですよね、氣志團。じゃあ、もう2アーティストぐらいお願いします。
高山 わすれらんねぇよ、ですね。彼ら、元々バンドをやっていたんですけど、一度、解散して就職して。27歳の時に転機が訪れるんですが、チャットモンチーのライブを見にいって感化され、もう一回バンドをはじめたというを持つバンドなんです(笑)。
見た目は、全然アーティストっぽくないんですけど、それが逆にまぶしくって。曲も決してアーティスティックではないんだけど、すごくシンプルで素敵。中でも、「夜間飛行」とか、いいですね。嫌なことがあった一日の終わりに走りながらこの曲を聞くと、スッキリしますよ!
――じゃあ、最後は女性向けのアーティストを紹介してください。
高山 じゃあ、クリープハイプとかどうでしょう。以前化粧品のCMソングになっていたんで、女性でも知っている方も多いかもしれません。クリープハイプは、“イタイところ”をうまく表現していて、「あ、こんな女いるよね!」、って風景を重ねてみると面白かったりしますね。言ってることもリアルですし。
私は「社会の窓」って曲が大好きなんです。ちょっとエロくて、でもいやらしくなくて、絶妙なバランスで入ってくるんです。2010年代っぽい音楽と言えるかもしれないですね、熱くもなく冷めてもない、平熱な感じで。