女子プロレス界の『壁』をぶっ壊す!
美央が思う『姉妹対決』より重要なこと
14日の姉妹対決を控えた紫雷美央に独占インタビュー!
14日の姉妹対決を控えた紫雷美央に独占インタビュー!【スポーツナビ】

 14日に東京・新宿FACEで行われるユニオン、OZアカデミー、WAVE、アイスリボンの4団体合同興行「M.I.O」。姉・紫雷美央vs.妹・紫雷イオによる『紫雷姉妹対決』が最注目となる同興行だが、仕掛け人の紫雷美央は今、どう感じているのか?

 スポーツナビでは、10日掲載の紫雷イオインタビューに続き、紫雷美央にも単独インタビュー。その心境や本音、そして野望を聞いてみた。

反響の多さに「奮起なう」

先に『姉妹対決』のオファーを出したのは美央(左)の方だが……
先に『姉妹対決』のオファーを出したのは美央(左)の方だが……【写真:(c)スターダム】

――14日の『紫雷姉妹対決』が近づいてきました。美央さんから対戦オファーを出して組まれた試合ですが、現在の心境は?


 うーん、なんとも言い表せない状況ですね。今回は試合に向けての取材も多くて、「心境は?」と聞かれるけど、なんとも……。それこそ、取材の際に妹のコメントを聞いて、「あ、お前そんな風に思っていたの?」と。なんか迂闊なことをしゃべってもという状況です。


――11月に試合をしたいと発表した時、このような反響を得られることは……


(食い気味に)見越してない! まったく見越してないです。完全に私の私利私欲、私の誕生日だから、「お前、試合しようよ」みたいなところなので。


 私は、反響が欲しくて試合をするわけじゃないんですよ。逆に、こんなに注目してくれるんなら、「前々からもっと女子プロレスに注目してくれません?」と。逆に、そっちに奮起なう(笑)。


 姉妹で試合をするだけでこれだけ取材をしてもらえるなら、もっとタイトルマッチとか大きな試合があったじゃん。こんな私たちの「姉妹げんか」で、大きなことになっちゃうのかよと。不思議ですね。


――なるほど。ただ会見の時には、「これを言わないと一生絡めなくなってしまうと思うので、この一言でいろんなものをぶっ壊します」とかなり思い切った提案だったと思うのですが?


 そこは団体同士で仲があまり良くないのを重々承知だったし、なんなら私と妹の仲も正直良くないのも重々承知しています。そういう状況下なので、その発言になりました。


 でもいい加減、「試合をしてもいいんじゃない?」という気持ちになったし、ちょっとでも同じ会場で会ったり、会話する機会もあったなら、別にノータッチだったと思うんですよ。ただ、まったく同じ業界にいながら会わないし、なんならイオの試合を見に行ったら周りのお客さんがざわつくと。こちらとしては、妹の試合、家族の試合を見に行ってるだけなんですよ。それにざわつくって「どうなのよ?」と。


 まあ、それだけ私たちが離れすぎて、何かあるんじゃないかと思われ過ぎたんでしょうね。ただ、私にはあまり自覚がない。もちろんざわつかれるポジションにいるのは分かっているのですが、決別宣言をしたわけでもなく、なんとなく接点がなくなっただけで、「お前のことが嫌い」と言ったわけでも、「お前と一生かかわらない」と言ったわけでもないのに!


 ただ業界的に離れてしまっている状態なので、「白黒はっきりつけません?」という意味を込めての対戦要求でした。

姉妹対決ができたのは計算通り!?

イオがスターダムに入った当初から姉妹対決は考えていたという美央(右)。しかし、いらぬ『壁』が邪魔をしていた
イオがスターダムに入った当初から姉妹対決は考えていたという美央(右)。しかし、いらぬ『壁』が邪魔をしていた【写真提供:ZABUN】

――先日、イオさんにインタビューした際には、「なんで今なのか?」という部分が納得できていないようでした。


 逆に、それが消化できていないんだったら、「君にプロレスセンスはない」と思っちゃいますね。これ以上、『紫雷姉妹対決』をもったいぶっていたら腐るぞと。今このタイミングだから反響があるんだよと。


 私たちそれぞれに新しいファンもついてきて、姉妹で活動していたことを知らないファンも増えてきたし、もしその総数が知っている人を上回ったら、このカードは意味を持たない。これ以上熟成させたら、「あれ、姉妹だったの?」というイメージになって、価値が下がるのかなと。むしろ「今やらないで、いつやるの?」と、私は言いたい。


――ただ一時期、スターダムでイオさんと対戦するかもという機運もありましたが……


 ない! その時期に私の方にはなかったです。オファーもなかったし、私はおよびでないのかなと。もちろん、早い時期に呼んでくれれば賞味期限としてはベストだったかなと。そこを外してくるところが、この業界のいらぬ『壁』のせいですよね。


――美央さん的には、早めに実現したかった?


 そうですね。なんならフリーになってすぐに試合はあるかなと、軽い気持ちでした。まあ、別々になったからタッグは組まなくても、対戦ぐらいはあるだろうと。けれども、なかった。でも、なんだかんだ頑張って活動をしていれば、あるのかなと。それでフリーで頑張っていたけど、なかった。じゃあ4団体に所属して頑張れば……、なかった。


「じゃあ、私からじゃい!」という感じですね。私がこの4団体の所属になったから実現できたカードだと思うし、それを実現できたのは、私の計算通りかなと。


――昨年9月に行った最初の4団体興行でも、このカードは考えていましたか?


 そもそも、4団体に入団した時点でこの計画はありました。もし私がどこか1団体に入った時点で、妹とのかかわりを持てないのではと思っていて、4団体にしておけば、それほど角が立たないんじゃないかなと。


 1団体に絞ってしまうと、妹とのかかわり合いが薄くなるのは目に見えていたから、まだ4団体に所属していたほうが、イオ側から私にオファーしたくなった時に、かかわり合いを持っている団体から来るんじゃないかなと。


 でも4団体に所属していてもこなくて、このまま放っておくぐらいなら、私から動きますよと。腐るぐらいなら、私から行きますという感じでした。

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