イチロー「応援よろしくとは言わない」=マーリンズ入団会見 一問一答全文
日本国内でマーリンズ入団会見を行ったイチロー。マイアミから球団幹部が駆けつけた 【スポーツナビ】
会見では言葉を選びつつ慎重に話したイチロー。それでも独特の言い回しは健在だった。報道陣に対して「どのように料理されるのか不安」と表現すれば、背番号51については前夜起こったエピソードで笑わせ、ファンへのメッセージでは「『これからも応援よろしくお願いします』とは絶対に言いません」と、イチロー節のオンパレード。2000年11月のマリナーズ入団会見以来15年ぶりの日本国内での会見は、イチローらしさ全開のやり取りとなった。
以下は、入団会見におけるイチローのコメント全文。
イチロー、全発言動画
動画のポイントは……
・背番号「15」のユニホームを見たイチローが思ったこと(4:45〜)
・NHK工藤アナにまさかの逆質問(7:15〜)
・イチローの野球哲学とは?(8:30〜)
やたら熱い思いが伝わってきて
会見ではイチロー節全開。慎重に言葉を選びつつも、独特な言い回しで会場を沸かせた 【スポーツナビ】
――マーリンズで新しいスタートを切る、ありのままの心境を聞かせてください。
まず球団のやたらに熱い思いが伝わってきて、この思いに応えたいという気持ちが、昨日実際に(球団幹部と)顔を合わせて話して、大きく湧いてきました。僕がこの2年間欲していたものというのは、これだったんじゃないかなと思います。選手として必要としてもらえること、これが僕にとっては何よりも大切なもので、大きな原動力になるというふうに思います。今その思いに応えるための準備をしっかりする時期で、そしてこの会見をいかに穏やかに終わらせる、これに集中しています。
――メジャー通算3000安打まで、あと156本です。数字、記録はどのような位置づけにありますか?
数字はもちろん大切なものです。これがなくては現役を続けていくことはできないと思います。ただ、それがすべてではないということがはっきり言えると思います。チャンピオンになること、節目の数字をクリアすることは、とても大事なことではありますけど、その目標があるから、という理由だけでプレーを続けるわけではありません。人はそういった分かりやすい数字、目標を求める傾向にあると思いますけど、それは自由であっていいと思います。人の口に戸は立てられず、という言葉があるように、現代ではいろいろな情報が視覚化されて入ってくるようになりました。その中ではそれを抑えることは難しいので、人がどう思うかは自由であると思いますけど、僕自身はそれがすべてではないというスタンスでいます。