メイン北岡「僕の前座頑張ってください」 大晦日DEEP王座戦へ不敵発言

長谷川亮

北岡と吉田は視線を合わせず

DEEP王座戦前日計量に臨んだ北岡と吉田。王者・北岡(右)は鋭い眼光も視線は合わせず 【長谷川亮】

 2年ぶりに大晦日のさいたまスーパーアリーナで開催となる格闘技大会「DEEP DREAM IMPACT 2014 大晦日SPECIAL」を前日に控えた30日、出場全選手の計量と、メインイベントとなるDEEPライト級タイトルマッチの調印式が行われた。

 メインイベントで保持するDEEPライト級王座を懸け対戦する北岡悟は70.3kg、挑戦者の吉田善行は70.2kgとともに計量を1発クリア。その後も本戦18試合にオープニングファイト4試合を合わせた22試合、全44選手の計量となったが、大塚隆史(100gオーバー)、原田ヨシキ(400gオーバー)、ROY(オープニングファイト出場、遅刻)以外の41選手は無事にパスとなり、大晦日の大一番へきっちり仕上げ、明日の決戦へ備えることとなった。

 計量クリア後は対戦選手同士向き合っての写真撮影となったが、視線を合わせなかったメインの北岡と吉田のように、額をつけ合うような激しい視殺戦を展開する選手は見られず。どの選手も明日の戦いへ静かに闘志を高めていた。なお、DEEP前フライ級王者・和田竜光と対戦する修斗世界バンタム級王者・神酒龍一はフンドシ姿で登場、「ジャパニーズ・スタイル」と紹介を受け異彩を放った。

王者・北岡は静かに闘志「特に何もありません」

北岡は全選手を挑発するように「みなさん、僕の前座頑張ってください」と不敵発言 【長谷川亮】

 計量後にはメインで行われるDEEPライト級タイトルマッチの調印式が行われ、王者・北岡、挑戦者・吉田がともにサイン。すでに計量時から目を見開きギラギラとした空気を発していた北岡は、コメントを求められても「特に何もありません」と話すのみで、それはすでに言い尽くしてきたからかと問われると、「はい」と短く、やはり目を見開いて答えた。

 対する吉田も「大晦日という舞台で強いチャンピオンにチャレンジできてうれしい。あとはやるだけです」と意気込みを述べたがこちらも言葉少なで、両者とも早くも臨戦態勢といった雰囲気であった。

 最後に、これだけの選手たちを前に最終試合を務めることとなり、その決意を改めて問われた北岡は、全選手を挑発するように「みなさん、僕の前座頑張ってください」と話し、終始ギラつかせた眼光同様、前日からさっそく“北岡ワールド”を展開していた。

 大会は14時開場で、オープニングファイト4試合を経て15時より本戦開始。第1試合出場を自ら志願した吉田道場の強打者・長倉立尚とジョージ・ヒックマンの一戦で幕を開け、ファイターたちの2015年の命運を懸けたサバイバルマッチが繰り広げられる。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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