早大・渡辺監督「平常心で臨みたい」 4年ぶりVへ、キーマンは高田ら3年生

構成:スポーツナビ

平、4区起用なら「55分切りは簡単にいける」

後半の粘り自信をのぞかせた平 【CSPark】

(前回大会で区間2位と好走した4区について)去年よりもスピードがアップしているわけだし、スムーズに速いペースで入っていけば、55分切りは簡単にいけると思います。入りを大事にしたいです。4区は風はないですね。後半に苦しくなってくるので、そこの粘りは去年と同様に必要になってくると思います。(前回の)後半の失速は、前半にムダな力を使ってしまったことと、足の筋力不足。それが補えた今年は、後半は粘れるだろうなと思っています。

(渡辺監督には)個人的にもものすごくお世話になったし、指揮を執る最後の年なので、チームはもちろん、自分としても優勝する気持ちでやっています。監督と選手という壁がなくて、ものすごく接しやすい人ですし、現役時代に強かった選手なので、練習メニューや考えにはついていこう、と。

 僕はトラックの練習などで自分勝手というか、勝手に練習してしまうことがありました。その中で(渡辺監督に)「もうちょっと俺に相談してくれ」とか「あまり勝手にやるなよ?」と言われて。迷惑を掛けてしまったので、箱根では迷惑を掛けないように走ります。
(技術的な指導は)あまりないですね。監督自身の考えのレベルが高いので、自分から吸収しなければいけないのが早稲田だと思っています。

 1、2、3区は強い大学の強い選手が集まるので、差がつかないというか。差がつくはつくと思うんですけれど、強い人同士の潰し合いになるので、4区は手薄になる大学が多い。そこで僕に掛かる責任や役割は、いかに山の前で前との差をつめるかというところだと思います。去年は修平さんが故障してしまいましたが、今年は走ってくれるのでたすきも渡せるわけですし、1秒でも速く走ろうと思って戦います。

武田「走り出せばしっかり仕事はできる」

4年ぶりの総合優勝を目指し汗を流す山本主将(中央)早稲田大の選手ら 【CSPark】

(故障に苦しんだシーズンだったが?)長い距離を走る練習があって、その中でも周りとの余裕度の違いというか、みんなよりは自分がきつがっている感じはありましたね。今でも周りとの差というか、去年の自分とのギャップを感じています。ただ、集中練習はキチッとこなせたので。走り出せばしっかり仕事はできると思います。

 1年目が終わって、2年目は結果を求めてやりたいなと思っていた中での長い故障期間だったので、理想と現実のギャップはすごく感じて。今でもときどき嫌になることもあるけれど、そういう期間を通して仲間の大切さやケアの大事さをすごく感じられました。そういう意味では競技者として一回り大きくなって、箱根駅伝を迎えられるのかなと思います。

(取材協力:大学総合スポーツサイト「CSPark」)

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