【IGF】青木真也が橋本大地と初対決で高評価=ミノワマンが大晦日の小川直也戦に名乗り

長谷川亮

大地の蹴りに「重くて腕がぱんぱん」

橋本大地とエキシビションで戦った青木真也は「日本のファイトスポーツを背負える」と高評価を与えた 【横田修平】

 IGF初となるファンフェスタ「INOKI BOM−BA−YE 2014ファンフェスタ」が1日、東京・後楽園ホールで開催された。

 イベントでは澤田敦士、将軍岡本、鈴川真一ら主要選手が出場してのエキシビションマッチが5試合(全試合5分1R)行われたが、その最終試合、メインイベント的位置付けで実施されたのが橋本大地vs.青木真也。2人はそれぞれのテーマ曲に乗りオープン・フィンガー・グローブを付け向かい合うと、注目の初対決となった。

 寝技師・青木に対し「打撃にこだわった」という大地は、開始から右ミドルを飛ばしていく。大地のミドルを度々受けた青木は、試合後「(蹴りが)重くて腕がパンパンです」と振り返ったが、受けるだけでなく蹴り足をキャッチし、もう一方の足を払って得意のグラウンドへ持ち込んでいく。青木がパウンドを振りおろし、これは間一髪大地が避けたが、外れたマットから鈍い音が響くと、思わず客席からどよめきが起こる。

山本勇気の乱入に「一生懸命背伸びしている」

大晦日のIGFで青木と対戦する山本勇気が乱入するも、青木は「そんなケンカ腰にならなくても…」と余裕だった 【横田修平】

 客席から声が掛かり「いい案だと思った」という大地はそれに応えて水面蹴りを見せ(青木はディフェンスして倒れず)、青木は逆にアキレス腱固め、引き込みながらの腕十字と攻め試合終了。大地と握手を交わし、「また大晦日にみなさんと過ごせることを光栄に思います」と、大晦日大会への抱負をマイクで語り始めた青木だが、ここで対戦の決まっている山本勇気が「おい、青木」と同じようにマイクを持ち乱入してくる。

 山本の存在を無視して「世間と戦っていこうと思いますのでお願いします」とマイクを締め、退場しようとした青木だが、山本が「対戦が決まって正直うれしいんだよ。やっとできるけど、なんで俺を選んだんだよ? 舐めてんだろ?」と詰め寄ると、これに青木は「(緊張で)上がってますよね?」と機先を制した上で、「そんなケンカ腰にならずに、やることはやりますので、大晦日ベストの体調でお越しください。よろしくお願いします」と返答し、山本がKO宣言を打ち上げる中、どこ吹く風とばかりに引き上げた。

 バックステージで青木は「時間を掛けて焦らずやっていけば、IGF、日本のファイトスポーツを背負える」と大地を評した上で、山本には「一生懸命背伸びしているのを感じるので、頑張ってくれればお客さんも見に来てくれるのでは」と語り、やはりその余裕が最後まで崩れることはなかった。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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