山本真弘は初戦でバラッジと対戦=K-1-60キロ初代王座決定T組み合わせ決定

K-1実行委員会

−65kg王者ゲーオの対戦相手に木村が名乗り

1.18K−1代々木大会のスーパーファイトに出場する佐藤嘉洋、木村ミノルら 【(C)M-1 Sports Media】

 会見ではスーパーファイト4試合が発表され、K−1前田憲作プロデューサーとともに出場選手たちが出席し、試合への意気込みを語った。

 K−1 WORLD GP−65kg王者ゲーオ・フェアテックスの対戦相手は木村“フィリップ”ミノルに決まった。木村は−65kg初代王座決定トーナメント1回戦で左右田泰臣にKO負けを喫したものの、自らゲーオとの対戦に名乗りを挙げた。

 前田プロデューサーは「今大会でゲーオ選手の出場が決まった時、木村選手の方から『ゲーオとやらせてほしい』と名乗り出てくれて、その気持ちを買って決めました」とゲーオの相手に木村を抜擢した理由を説明し「ゲーオ選手は見えないハイキックと矢のようなストレートが武器ですが、名誉挽回のチャンスを手に入れた木村選手がどう戦うか。僕は木村選手は相性がいいと思っています。なぜなら練習相手に久保(優太)選手がいるからです。また木村選手はパンチが当たれば倒せる選手です。見に来てくれるお客さんはハラハラ・ドキドキしたいと思いますし、ゲーオ相手に『もしかしたら?』と思わせる選手は木村選手かなと思います」と木村にチャンスがあると補足した。

 写真撮影ではゲーオの写真を真っ二つに破るバッドボーイぶりを見せた木村は「トーナメントに負けて悔しくて、自分が許せない思いでいっぱいで、トーナメントが終わってすぐに練習をしていました。ゲーオがK−1に出るということで自分から名乗り出て、俺がゲーオに勝てばすべてがひっくり返ると思うし、ここから俺のチャンピオンロードを作っていけると思います。胸を借りる、当たって砕けるつもりはないんで、堂々と真正面からぶつかっていきたい」と気合十分。

「間違いなくゲーオは世界最強で一番の選手だと思っています。でも俺は弱い相手とやって復帰するつもりはなかったし、だったら世界の頂点の選手と試合をしたいと思いました。他の全員が俺が負けると思っていたとしても、俺だけは自分を信じて戦います。トーナメントで負けて技術的にも精神的にも学ぶことはいっぱいありました。俺は今まで負けからたくさんのことを学んできたし、もう負けはいらないです。トーナメントで学んだことを試合で出してゲーオを倒したい」とゲーオ撃破に闘志を燃やした。

佐藤嘉洋、KO負けしたダルベックとの再戦

 そして前田プロデューサーが「K−1の70kgと言えば佐藤君。こうしてK−1に出場してくれることをうれしく思います」と期待する佐藤嘉洋はスウェーデンのサニー・ダルベックとの対戦が決定した。佐藤とダルベックは2012年にGLORYで対戦し、ダルベックが2度のダウンを奪って佐藤にKO勝利している。佐藤にとっては新生K−1でのスタートがリベンジマッチという図式になる。

「サニーとは2012年に対戦していて、僕が2RにKO負けしています。僕は人生でKO負けが3回あるのですが、2006年にK−1 MAXでブアカーオに鼻をへし折られて以来のKO負けでした。サニーに倒された試合は本当に限界を見たような感じがしました。当時は彼(サニー)も21歳くらいの若手選手でしたが、ウォーレン・スティーブルマンズと僕に勝って、そのあとも強豪選手と戦いを重ねて、今では世界のトップ10に入る選手になったと思います」(佐藤)

 ダルベックは「自分のファイトスタイルはK−1ルールに合っていると思うし、K−1ルールで世界のトップレベルと戦ってきた。ヨシヒロ・サトウはレジェンドの一人で尊敬もしているが、今回の再戦もいい試合になると思う。期待してくれ!」とメッセージを寄せているが、佐藤は「サニーにKOされた時は落ち込んだのですが『まだ自分はやれる!』と自分を信じたい気持ちがありました。僕もあれから復活して、世界の強豪に競り勝つことも出来て、自信は取り戻しつつあります。僕がなぜK−1に来たのかというと、K−1ルールで世界一になるためです。そのためにもサニーにKOで仕返しします。サニーに勝てば再び世界のトップ10に入れると思うので、イタリアでの借りを返して、必ず勝ってコーナーポストに上って復活の雄叫びを上げたい」とKOでのリベンジを固く誓った。

瀧谷は中国武術からの刺客と日中頂上対決

 11.3代々木大会で武尊vs.大雅が大きなインパクトを残した55kgでは瀧谷渉太vs.ショウ・ロン、戸邊隆馬vs.堀尾竜司の2試合が決まった。初代・第2代Krush−55kg級王者として、日本の55kgを引っ張ってきた瀧谷は、待望のK−1参戦で“中国武術総本山からの刺客”の異名を持つロンを迎え撃つことになり、前田プロデューサーも「この試合は日本と中国の頂上対決です。空手ベースで倒せる武器を幾つも持っている瀧谷選手と、中国武術をバックボーンに強靭なフィジカルとパワーを持っているロン選手。55kgの魅力を爆発させて欲しい」と語る一戦だ。

 瀧谷はK−1参戦、そしてロンとの対戦に向けて「自分は今回が復帰戦になるのですが、K−1という素晴らしい舞台で復帰できることをうれしく思います。中国人選手と対戦するのは初めてで、初めてという恐怖心があります。でもこういう時はいつも緊張感を持ったいい試合が出来るので、K−1に相応しい試合が出来ると思います」と挨拶。対するロンの「世界トップレベルのイベントであるK−1に出場が決まって興奮しています。瀧谷選手はリズムが速くレベルが高い選手で、相手として不足ありません。真っ向から打ち合います」というコメントも読み上げられ、55kgらしいスピード感溢れる打ち合いが予想される。

 また瀧谷は前回大会の武尊vs.大雅にも触れ、「あの試合はあの大会でもベストバウトと言っていい試合だったと思います。映像で見たのですが、本当に激しい試合でKOシーンも『おっ!』と驚くような試合でした」。その上で「僕は格闘家なので、今度は自分がお客さんを『おっ!』と思わせたい。55kgの魅力はスピードですが、55kgでも一番小柄の僕がスピードを見せないといけない。チビの生きる道であるスピードを見せます」と持ち前のスピードをアピールし、「僕は55kgでKrushの頂点に立ちましたが、K−1でも頂点になるつもりです。来年は55kgの世界トーナメントも行われると思いますが、55kgは自分の階級です。K−1の55kgの主役、チャンピオンになれるように次につなげたい」とK−1−55kgの主役になると宣言した。

戸邊vs.堀尾は55kgらしいスピード感に期待

 そしてもう一つのスーパーファイトの戸邊vs.堀尾は「ともに連勝中で勢いのある選手です。スピードとテクニックの戸邊選手とガッツとパワーで押し切るタイプの堀尾選手。激しい戦いになると思います」(前田プロデューサー)という日本人対決。戸邊は11.3代々木大会に続いての参戦で、代々木大会ではプレリミナリーファイトで好勝負を演じ、今回はスーパーファイトでの出場となる。一方の堀尾はHIROYA、大雅、松倉信太郎を擁するTRY HARD GYMの軽量級戦士だ。

 両者はそれぞれ「2015年の一発目ということで、このスタートで来年がどんな一年になるか決まると思うので、最高な試合をします。(武尊vs.大雅は)55gの魅力を存分にアピールできたんじゃないかなと思います。でもあれ以上のスピードとテクニックを次の試合、そしてこれから見せていくつもりです。僕は世界とも戦っていきたいので、55kgのトーナメントを目指して次の試合をしっかり勝ちたい」(戸邊)、「僕が格闘技を始めたのはK−1選手になりたかったからです。この夢の機会を無駄にしないように印象に残せる試合をしたいと思います。(武尊vs.大雅は)2人の良さが出た試合で、あれこそK−1だと思いました。55kgはK−1で一番軽い階級ですが、軽量級らしいスピード感を見せてみなさんを引き込みたいと思います」(堀尾)とK−1の55kgを自分たちが盛り上げると語った。

 王者ゲーオvs.木村のスーパーファイト、佐藤のリベンジ戦、そして55kgの2試合など、スーパーファイトでも注目カードが続々と実現。−60kg初代王座決定トーナメントに勝るとも劣らない熱い試合が繰り広げられるに違いない。

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