JC乗り替わりの有力各馬、陣営の思惑=蛯名、ムーア、戸田調教師に聞く

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ムーアが騎乗するジェンティルドンナをはじめ、今回乗り替わりとなる有力各馬の陣営にその思惑を聞いた 【netkeiba.com】

 天皇賞・秋で、蛯名正義からクリストフ・ルメールに乗り替わったのがイスラボニータ(牡3=美浦・栗田厩舎)だった。それがジャパンCでは、再び蛯名が騎乗することになった。

 一方、天皇賞・秋では蛯名が手綱を取っていたフェノーメノ(牡5=美浦・戸田厩舎)は、イスラボニータに騎乗したルメールにスイッチされた。ところがルメールの負傷により、最終的には岩田康誠がフェノーメノに騎乗すると発表されている。

 天皇賞・秋で2着と惜敗したジェンティルドンナ(牝5=栗東・石坂厩舎)は、昨年のジャパンC、そして今年のドバイシーマCで優勝時に手綱を取ったライアン・ムーアが再び鞍上となる。

 この有力馬の乗り替わりが、レースにどう影響するのかが、今年のジャパンCのポイントの1つと言っても良いだろう。乗り替わりとなった有力各馬について、ムーア、蛯名、そして鞍上が二転三転したフェノーメノ陣営に取材した。(取材・文:佐々木祥恵)

「パーフェクト!」と笑顔のムーア

ジェンティルドンナに騎乗して2戦2勝、3度目となる今回もムーアには自信がありそうだ 【netkeiba.com】

 11月19日(水)、ムーアは、栗東の坂路コースでジェンティルドンナの1週前追い切りに騎乗した。翌日、美浦に戻ってきたムーアは、ドバイ以来の背中の感触について「パーフェクト!」の一言で表した。そして続けた。

「嬉しくなるような動きをしてくれました。ジャパンCに乗れるのが楽しみです」

 短い言葉ほど、インパクトのあるものはない。シャイなイメージのあるムーアだが「パーフェクト」と言った時の笑顔は、本物に思えた。

 またジェンティルドンナの17戦のうちの2戦しか乗っていないムーアだが、その2戦がともに優勝している。それだけにムーアの言葉や表情からは、ジェンティルドンナの好調ぶりが窺える。

 さらに「とても賢い馬です。そして速い馬です。速さが求められますので、そのスピードだけあれば十分です」と、パートナーを褒めたたえた。最後にジェンティルドンナのジャパンC3連覇について水を向けた。

「枠順が決まってないですし、展開もどうなるかわからないので何とも言えませんが、東京は彼女が得意とするコースなので、何があっても健闘してくれると思います」

 ムーアの言葉は、慎重さは窺えたものの、わかりやすかった。ジェンティルドンナの良さを引き出す最高の騎乗をしてくれそうな予感がした。

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