JBA、FIBAより資格停止処分受ける 丸尾会長代行「早期の制裁解除が使命」
「プロリーグ設立を推し進めていきたい」
丸尾会長代行は会見の冒頭と最後に深々と頭を下げ謝罪した 【スポーツナビ】
リーグを統一するために、bjリーグはプロを標榜しているわけですから必要な要件ではありました。ところが13年のフィリピンでのアジア選手権の日本の成績がアジアで9位でした。この成績を見て、「このままではいけない」「プロリーグ、プロ選手というものを作っていこうじゃないか」というところがプロのスタートです。
協会が1993年――、もう20年くらい前から、強化のための一環としてプロが必要だというものをつくりあげてきている。ただ、それがなかなか成就せず、挫折した歴史でもある。企業チームとの中でなかなか折り合わないところがあった。それが今回、企業チームの皆さんは理解を示してくれていると思います。そういう中で、「プロってなんだろうね」という、バスケットを生業とする、バスケットで飯を食うんだという球団、チームがそういう形に持っていくということが非常に大きな要素だと思います。そういったものを、今後も推し進めていきたい。枝葉というと語弊がありますが、他にも要件がある中、まずはそこが基盤だろうと思います。
――処分の期限はいつまで?
FIBAからは具体的な期限は提示されていません。元々の要件だったところがクリアされるまで、資格停止はあるということです。我々としては、リオ五輪の予選のタイミングまでにはどんなことがあっても間に合わせなくてはという思いがあります。
――JBAの新会長の選任方法についてFIBAが認めていないと聞いているが本当か? やはりJBAの主体性は失われるのではないか?
そういった表現は(通達の中に)確かにあります。ただ英文の1行2行の話なので、そういった部分にも質問して、具体的に確認しなければ進められないなと思っています。
――JOCや文部科学省への説明は?
今回の制裁がFIBAから下されたのが昨日です。そういった内容が来た時に、JOC、文部科学省、日本体育協会といった我々が参加している団体に対してはすでにご説明はさせていただいております。
彼と何回も会っている中で、「日本はポテンシャルが非常に高いんだ」というお話をよくされます。方法をしっかりとやれば日本はアジアでも強くなれるという思いが彼には強くあります。国の安全性の話だとか、経済性の話だとか、国力に対しての期待というのもあるのではないかと思います。だからこそ、JBAがしっかりとマネジメントしなさいというところに行き着くのだと思います。
――ガバナンス強化は結果が非常に目に見えにくいものだが、どんなイメージを持っているのか?
しっかりとスピーディーに物事を進めることができる協会の組織体制。そういうことができる仕組みを協会内で組織として実行していかなければいけないと思っています。
――制裁を受けたことによる直近の活動での影響は?
JBA広報 それについては私からお答えします。まず、国際試合という形でいうと、日程はまだ未定ですが通常ですと来年5月に行われます韓国の学生さんとの対抗戦、李相佰杯が国際試合としては一番直近に設定されています。それから、試合ではなく遠征の活動予定であれば、男子U−16日本代表がドイツとチェコに遠征に行く予定となっております。リオ五輪への強化スケジュールなどに関しては、来年度の事業になりますので、現状すべて未確定及び検討中です。
――日本中のバスケ好きの子どもたちへ向けて、どのような気持ちを持っているのか?
若い世代の方々が、こんなことで意気消沈してしまうことがないように、具体的に活動している内容を皆さんにお知らせするだとか、その結果早く資格停止が解除できるようにすることが我々の使命です。選手の皆さんには、とにかくモチベーションを下げないでやってほしいという思いです。
補足ですが、リオ五輪の予選はまだ確定ではありませんが、女子が8月末から中国で、男子が9月下旬から中国でという情報がFIBAのほうからは入っています。