弾丸ヤンキースが昼夜連戦でタッグ2冠死守 丸藤&ヨネ組を退けGHCタッグV4

高木裕美

昼夜ともに20分以上の激闘を制し2本のベルトを死守した弾丸ヤンキース 【前島康人】

 24日夜のプロレスリング・ノア「Voyage for Colosseum」東京・後楽園ホール大会では、満員となる1650人を動員。12.6有明コロシアム大会まで待てないとばかりに、白熱の前哨戦が繰り広げられた。
 メインイベントのGHCタッグ選手権試合では、杉浦貴&田中将斗の弾丸ヤンキースが、BRAVEの丸藤正道&モハメド ヨネ組を退け、4度目の防衛に成功。昼のZERO1でのNWAインターコンチネンタルタッグ王座戦に続き、昼夜のタイトルマッチダブルヘッダーを制し、2本のベルトを死守した。

昼夜ともに20分を超える死闘を制す

杉浦が豪快なオリンピック予選スラムでヨネを沈めV4達成 【前島康人】

 昼夜ともに20分を超える死闘となったが、弾丸ヤンキースのスタミナ、破壊力、そして闘志は衰えず。杉浦が有明でGHCヘビー級王座を争う丸藤とチョップ、エルボーを打ち合えば、田中とヨネも身を削るようなエルボー合戦。挑戦者組の最大の必殺技である合体マッスルドッキングを阻止し、一気に流れを引き寄せると、杉浦がオリンピック予選スラムでヨネを沈めた。
 試合後は早くもTMDKのマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイストが、今年の7月、10月に続き、3度目の王座再挑戦を訴え、その場で「何度でもやってやる」と了承。有明ではGHC2冠獲りに臨む杉浦は「どちらがノアを背負っていくのか、その覚悟を比べるための戦い。これぞノアというのを見せて、オレがノアを引っ張る」と、エースとしての覚悟を訴えた。

GHCジュニアタッグ前哨戦は新日コンビが圧勝

GHCジュニアタッグ前哨戦では再試合を制した新日本コンビが2連勝 【前島康人】

 有明でGHCジュニアタッグ王座を争う拳王&大原はじめ組と新日本プロレスの獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク組が、タイトルマッチ2週間前にタッグ激突。新日本側が2勝し、ノアの至宝奪取を高らかに宣言した。
 当初は拳王とライガー、大原とタイガーによるシングル二番勝負を予定。だが、最初にタイガーのチキンウィングフェースロックに敗れた大原が、拳王たちの試合に介入してきたため、ノーコンテストの裁定となり、これに納得のいかない両軍が、タッグマッチでの再試合を要求。タイトルマッチを待たずに、本番さながらのタッグ対決が実現することになった。
 大原は7月のジュニアタッグリーグ戦に続き、またもタイガーのマスクに手をかけると、拳王も竹刀を振り回し、反則行為で挑発するが、その竹刀が大原に誤爆。すかさずタイガーが拳王をタイガースープレックスで沈め、シングル、タッグで王者組を2タテにした。「あいつらの本気は見えたけど、絶対負けないぞ」と誓うタイガーに、ライガーも「ベルトを必ず腰に巻きます」と宣言。昨年12月以来、1年ぶりの王座返り咲きを確信した。

王者・原田「見たことのない小峠で来い」

GHCジュニア前哨対決では王者・原田と小峠がライバル心むき出しで激突 【前島康人】

 GHCジュニアヘビー級王者の原田大輔は、挑戦者の小峠篤司と6人タッグマッチで対戦。かつては大阪プロレスで「桃の青春タッグ」を結成していた2人が激しくライバル心をぶつけ合った。
 互いに先発を買って出ると、小峠が得意のキック攻撃や変形のDDTを繰り出すと、原田もニーアッパーで反撃。チームは敗れたものの、終始余裕を崩さなかった原田は「前哨戦をナメすぎ。いたって普通。有明では、見たことのない小峠で来い」と挑戦者をこき下ろした上で、「防衛戦、必ず勝って王者として年越しする」と宣言した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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