弾丸ヤンキースがNWAインタータッグ防衛 大流血の大谷が崔にブチ切れ大暴走

高木裕美

佐藤&鈴木組を下してNWAインタータッグ防衛に成功した弾丸ヤンキース 【前島康人】

 24日昼のZERO1東京・後楽園ホール大会では、2大タイトルマッチなどが行われた。メインイベントのNWAインターコンチネンタルタッグ選手権試合では、弾丸ヤンキースこと田中将斗&杉浦貴組が、佐藤耕平&鈴木秀樹組を下し防衛に成功。夜のプロレスリング・ノアのGHCタッグ選手権試合と共に、昼夜で2本のベルトを守り抜き、タッグ2冠王として12月の「風林火山」タッグトーナメント戦に臨むと宣言した。

2冠王として「風林火山」タッグ優勝宣言

田中のスライディングDで世界ヘビー級王者・佐藤を粉砕 【前島康人】

 世界ヘビー級王者・佐藤&UNヘビー級王者・鈴木のシングルチャンピオンコンビは、長身から繰り出すダイナミックな攻撃とナチュラルなパワーで王者組と真っ向から対抗。佐藤のジャーマンスープレックス&鈴木のダブルアームスープレックスの波状攻撃による最大のピンチを脱した田中は、佐藤に起死回生の頭突き。杉浦のオリンピック予選スラムからスライディングDをぶち込み、20分以上に及ぶ激闘を制した。

 わずか数時間後にはノアの丸藤正道&モハメド ヨネ組を相手に再度タイトルマッチに臨む両者だが、田中は「数時間で完全に戻る」、杉浦は「今すぐでもやりたい」と、ダメージを否定。12.14愛知・田原で開幕する風林火山に向け、「2冠王として優勝し、またひとつ上を目指したい」(田中)と、両団体だけではなく、プロレス界の歴史に残るような伝説作りを誓った。

2冠死守の菅原がW−1ジュニア勢を挑発

王者・菅原がW−1の新鋭・吉岡を退けジュニア2冠死守 【前島康人】

 インターナショナル&NWA2冠選手権試合では、王者・菅原拓也がWRESTLE−1の新鋭・吉岡世紀を退け防衛に成功。今後も両団体の抗争継続を訴えた。
 吉岡は得意のキックで序盤から一気呵成に攻勢をかけるも、菅原はベテランならではの老かいさを発揮。ケブラドーラコンヒーロで吉岡の背中を破壊し、十三不塔で一気に仕留めた。
 試合後、菅原は吉岡のセコンドに就いていたカズ・ハヤシ、近藤修司、田中稔の WRESTLE−1ジュニア勢を名指しし、「いつでもやってやる」と挑発。両軍とも、まだまだやり足りないとばかりに激しい乱闘となった。

VMの反則オンパレードにブチ切れ反則負け

VMの反則で大流血した大谷は我を忘れ大暴走ファイト 【前島康人】

 ZERO1社長の大谷晋二郎は、不穏な言動が続く崔領二と一騎打ち。10.17後楽園大会の試合後、会社批判とも取れる過激発言をぶちまけ、悪の軍団ブードゥー・マーダーズ(VM)入りした崔は、セコンドを試合に介入させ、反則行為のオンパレード。大谷は場外戦で顔面から大流血した衝撃と怒りで、記憶がないまま1対4の状況で戦い続ける。
 だが、TARUのスチールパイプ攻撃で、ついにブチ切れると、レフェリー、セコンドの制止を振りきって崔にマウントパンチを連発。反則負けとなるも、試合後も状況が把握できない様子で、「この血は誰の血だ? オレは誰と戦ってたんだ?」と意識朦朧(もうろう)としながら、完全燃焼できなかったふがいなさを悔やんだ。
 一方、崔はこの日も辛辣な批判を連発。「生き方もプロレスもオレに学べ」と“半人前”の選手たちに呼びかけた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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