新たな異種格闘技イベント「巌流島」発足=谷川貞治氏とフジテレビが再び合体

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馳浩実行委員長の下、魔裟斗らが実行委員

あらゆるスポーツマンが参加できる公平な異種格闘技戦『巌流島』が発足 【スポーツナビ】

 スポーツマン全員が参加でき、あらゆるジャンルに公平な異種格闘技戦「巌流島」の発足会見が17日に都内で行われた。実行委員長にはロサンゼルス五輪レスリング代表、プロレスラーとしても人気を博し、2020年オリンピック・パラリンピック東京招致委員会本部長も務めた馳浩、実行委員会にはK−1王者の魔裟斗、シドニー五輪柔道代表の篠原信一、大相撲の舞の海秀平、旭道山和泰、ラグビー日本代表の斎藤祐也ら各ジャンルで活躍した著名人たちが名を連ねた。また、元K−1イベントプロデューサーの谷川貞治が裏方として同イベントをバックアップし、特番などがCSフジで放送される。

ルールとマッチメイクを決めるのはファン

 イベントコンセプトは「公平な異種格闘技戦の実現」「世界最高峰の打撃格闘技」「実戦性とコンテンツ性の両立」「日本発世界へ」「ルールは見る側(ファン)とやる側(格闘技関係者)で決める」の5つ。今後、コンセプトどおり仮想ルールをベースに、詳細なルールとマッチメイクは18日から開設されるHP(ganryujima.fightlabo.com)でファンから募集する。

 正式決定はこれからになるが、仮想ルールとして発表されたのが、各ジャンルに公平を期して以下の5つ。
・「空手、キックボクサーなど打撃系の選手が輝ける」として、パンチやキックなどでKO、レフェリーが止めなければパウンドもあり。
・「相撲取りが輝ける」として、試合場は円形の舞台でロープなし。舞台の下には水を張り、相手を3回落とせばTKO勝ちなどのルールを盛り込む。
・「柔道やレスリングの選手が輝ける」として、選手は袖なし道着を着用してオープンフィンガーグローブをつけて戦う。柔道やレスリングの投げ技も認められ、倒してからのパウンドKOもあり。
・「武術、MMAの選手が輝ける」として、寝技はパウンドまで有効。関節、締め技はなしだが、頭突き、ヒジ打ち、金的蹴りはこれから決めていく。
・「アメフット、ラグビー、サッカーの選手が輝ける」として、ボブ・サップのような身体能力の高い選手でも通用する可能性があり、体幹の強さ、フットワークの良さでも戦える。

2015年2月18日に実験大会を開催

 そして、一度決定したルールを確認する場として、2015年2月18日に東京・ディファ有明で実験大会を開催することが決まっている。馳実行委員長は「2020年のオリンピック、パラリンピックを前に今一度、新たな格闘技を立ち上げたい。勝敗がはっきり決まるような“やるか、やられるか”の緊張感を味わえるようなものを作り上げたい」と意気込みを語った。魔裟斗は「僕が出ることはないけど、いろいろシミュレーションしたら立ち技が強いんじゃないか」と予想した。

 また、CS放送「フジテレビONE スポーツ・バラエティ」で同イベントの番組を12月28日にスタート。「千原ジュニアのニッポン格闘技復興委員会」と銘打って、MCに格闘好きの千原ジュニアを起用し、2時間の討論番組で格闘好きタレントや格闘マスコミとマッチメイクやルールを議論していくという。会見に出席した千原は「ゼロから立ち会えて格闘ファンとしてうれしい」と興奮気味にコメントした。

次ページには同大会の実行委員長を務める馳浩や魔裟斗ら会見出席者と千原ジュニアのコメント

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