１２月３０日に開幕する第９３回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が１７日、東京都内で行われ、夏の高校総体（インターハイ）王者の東福岡は開幕戦で都立三鷹（東京Ｂ）と、前回大会準優勝の星稜（石川）は、鹿児島城西と２回戦で対戦することが決まった。

　また、今年の開幕戦は駒沢陸上競技場で行われ、開会式の選手宣誓は、京都橘の林大樹主将が務める。

　大会には都道府県予選を勝ち抜いた全４８校（東京は２校）が出場し、来年１月１２日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。

　１回戦、２回戦の対戦カードは以下の通り。

＜Ａゾーン＞
水橋（富山）vs.明徳義塾（高知）※
流通経済大柏（千葉）vs.作陽（岡山）
矢板中央（栃木）vs.松山北（愛媛）
聖和学園（宮城）vs.秀岳館（熊本）
尚志（福島）vs.広島皆実（広島）
丸岡（福井）vs.立正大淞南（島根）※

＜Ｂゾーン＞
前橋育英（群馬）vs.初芝橋本（和歌山）※
山梨学院（山梨）vs.滝川二（兵庫）
岐阜工（岐阜）vs.香川西（香川）
國學院久我山（東京Ａ）vs.前原（沖縄）
新屋（秋田）vs.日章学園（宮崎）
第一学院（茨城）vs.京都橘（京都）※

＜Ｃゾーン＞
宇治山田商（三重）vs.開志学園JSC（新潟）※
日大藤沢（神奈川）vs.徳島市立（徳島）
都市大塩尻（長野）vs.高川学園（山口）
遠野（岩手）vs.草津東（滋賀）
都立三鷹（東京Ｂ）vs.東福岡（福岡）★開幕戦
静岡学園（静岡）vs.佐賀東（佐賀）※

＜Ｄゾーン＞
北海道大谷室蘭（北海道）vs.履正社（大阪）※
東海大山形（山形）vs.郡山（奈良）
青森山田（青森）vs.中津東（大分）
中京大中京（愛知）vs.長崎総科大附高（長崎）
昌平（埼玉）vs.米子北（鳥取）
鹿児島城西vs.星稜（石川）※

※シードにより２回戦から登場

「得点王は目標にしている」

開幕戦になったことは楽しみです。開幕戦だったらいいなと思っていたので、開幕戦でやれて本当にうれしいです。夏に優勝したので高校自体が注目されていますし、それにプラスして開幕戦ということでさらに注目してもらえるので、そこで自分たちのサッカーをして、見ている人たちに楽しんでもらえるようなサッカーができたらいいなと思います。

　目標は、結構前（１９９７年度）に本山（雅志）さんたちが夏も冬も獲っているので、自分たちも夏も冬も獲れるように頑張りたいです。本当に始まるんだなと、今日ここに来て感じましたし、どのチームも夏の王者の自分たちを倒したいという気持ちを持っていると思うので、緊張することなく、いつも通りの自分たちのサッカーをできれば良いなと思っています。

（対戦したいチームは）流経（流通経済大柏）や前橋育英とかと対戦したいと思っています。前橋育英の鈴木徳真とはさっき話をしたのですが、「すぐに当たりたいね」と笑いながら話していました。前橋育英はインターハイで見ましたがすごく良いチームで、代表で鈴木と渡辺凌磨は一緒にやりましたが、得るものも多かったので、そういった選手がいる前橋育英とは対戦してみたいと思っています。

　選手権は、やっぱり自分を表現できるいい舞台だと思っていますし、自分の今後の人生に大きく影響するのではないかと思っているので、しっかり自分をアピールしていきたいです。（具体的には）前線の選手なので、得点王は目標にしていますし、点に絡んでいけたらいいなと思います。

「数的優位を作っていくサッカーをしたい」

（対戦相手の鹿児島城西は）県予選で無失点優勝していますし、すごく守備の堅いチームです。強豪校は守備の堅いチームが多いので、自分たちの持ち味の攻撃面をどれだけ出せるかというのがキーになってくると思います。これからの練習で攻撃のバリエーションを増やし、相手を崩すことを意識しながら準備していきたいと思います。

　星稜には個人技の高い選手が多いので、１対１で相手を剥がしながら数的優位を作っていくサッカーをしていきたいと思います。最初は守備が弱点でしたが、その課題を克服していくために（努力して）、逆に４バックの連係というのがストロングポイントになってきました。相手ＦＷにはプロ内定者（岩元颯オリビエ）がいますし、自分がしっかり抑えて勝ちたいと思います。

（選手権は）自分が将来目標としているプロになるための段階の一つですし、全国で自分のプレーをアピールすることによってプロという目標に近づけるのではないかと思っています。