遠藤保仁「まだまだアピールする立場」 ホンジュラス戦後、選手コメント

スポーツナビ

豊田陽平(サガン鳥栖)

自身のプロキャリアをスタートした名古屋の地で代表初ゴールを決めることができ「すごく良かった」と話した豊田 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「試合前にプレッシャーはあった」

 僕のプロ生活をスタートさせてくれたクラブ(名古屋グランパス)のホームでもありますし、(代表で)得点を取っていなかったので、それをクリアできたのはすごく良かったと思います。
 
(初得点が取れたのと、もうちょっと取れたというどっちの思いが強い?)今日はやっぱり初ゴールの方が大きいんですけれど、自分の中で満足したくないというのがプロ生活を始めてからずっとあるので、それを考えるともっと取らないと、というのはあります。難しいところですね。

(試合前にプレッシャーは?)メディアの方が豊田は初ゴールを決めていないと書いてくれたので、そのプレッシャーはあったと思います(笑)。やっと取ることができて良かったと思います。

岡崎慎司(マインツ05/ドイツ)

「狭いスペースの中での動きが課題」とアギーレジャパンのシステムに順応するためのプレーを課題にあげた岡崎 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「狭いスペースでの動きが課題」

 裏に抜けるタイミングに関しては、真司だったり、ヤットさん(遠藤の愛称)がミドルパスもできるようなポジショニングでボールを受けることができなかった。自分があまりマークされていなかったから、自分がまず受けて落とせば両サイドが抜けることができる。自分が裏に抜けるよりも両サイドが裏へ抜けるほうがうまくいくので……。だから最初に自分が裏に抜けるとあまり効果がなかったので。最初のヤットさんのパスでオフサイドになった場面は、良いタイミングで入ったと思いますが……。

 トップ下からスルーパスが出れば、一番自分のチャンスになるんですけれど、そういう場面が今日はなかったです。例えば、真司がドリブルして、バイタルエリアでボールを持つことがなかった。できるようになった後半の最後は、チャンスになっていた。圭佑がドリブルで仕掛けてとか。あれだけフリーになれる回数は、前半は少なかった。どうしても自分が受けに入って、そこから圭佑たちがフリーになって仕掛ける形になる。そこで詰まっている時の自分のポジショニングはすごく課題かなと思います。

(具体的には?)例えばペナルティーエリアで(相手の)ディフェンスラインが止まる時、自分が裏に抜けるとおとりにはなれるけれど、自分にパスが出て成功する確率は低い。その時、抜けるフリをして、右足に出してもらってターンしてシュートを打つとか。そういう工夫の仕方があります。ポジショニングとか、体の向きとか。狭いエリアでのシュートへの持って行き方は、今自分に必要なものかなと思います。どうやって一瞬で相手を離せるのかとか、狭いスペースの中での動きが課題だと思います。そこがうまくいけば、もっとゴールを取れるようになると思っています。

酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)

「アグレッシブに行くのは自分の一つの特徴」と自分の長所をチームへ還元していく姿勢の酒井 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「アグレッシブに行くのは自分の一つの特徴」

(戦う意識を持っていた?)ドイツでそういったプレースタイルや戦わなければいけない気持ちはすごく学んでいます。自分のリズムをつかむきっかけにもなると思いますし、アグレッシブに行って、取れても取れてなくても自分の中で「うまくボールをカットができたな」、あるいは「戦えているな」って感じると、自分のモチベーションにもつながって、リズムをつかみやすくなります。一つの良いプレーをするためのきっかけにもなるし、そこがスタンダードだと個人的に感じています。アグレッシブに行くのは自分の一つの特徴なので。せっかく恵まれた体を持っているので、使わないと意味ないかなと思っています。

 チーム全体でハードワークするのは前から変わっていないです。海外を経験している選手が多いので、球際で勝つとどういう現象が起きるのかというところを(みんな分かっていると)試合を見ていても感じます。今日の圭佑君のゴールも、ハセさん(長谷部)が体を張って中盤で奪ったボールから。ああいったプレーというのは、何気ないように見えてすごく大事だと思いますし、ああいうプレーからチームに勢いが出たり、闘争心を与えるのかなと思います。そういう戦う気持ちを自分も出して、周りに少しでも力を与えられたらなと思いますし、それはすごく大事にしてるところです。

西川周作(浦和レッズ)

残り10分で出場したことに「監督からの一つのメッセージ」と語った西川 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

「途中出場は監督からの一つのメッセージ」

 試合前から麻也が「今日はゴールを決めて絶対にゆりかごダンスをする」と言っていたので、彼の有言実行のすごさに鳥肌が立ちました。みんな祝ってくれて、生まれた子どももすごく幸せだと思います。一人目の(子どもが産まれた)時も代表のみんなにゆりかごダンスをしてもらって、二人目もゆりかごダンスをしてもらい、試合も無失点で勝てたこと。そして自分も最後、監督に出してもらえたことは非常に思い出になる、良い試合になりました。

(ラスト10分の出場で、監督からはどんなことを言われた?)「いつもしっかりやっているからこそ出られる」ということと、「残り10分をしっかり無失点で抑えてくれ」という言葉をもらって入りました。常に準備はしていたので、点差もありましたし、短い時間でしたけれど、楽しかったです。見てくれているからこそ、チャンスをくれたと思いますし、点差が開いているからではなく、一つのメッセージだなというのは受け取ったつもりでいます。個人的にもお祝いごとがあって、監督もそういうことを考えてくれていたと思いますし、チャンスをくれたことはありがたかったです。

3/3ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント